寝子島漁港から少し離れた場所にある大衆食堂『うみねこ』。
寝子高生達による新装開店。
七夕ゆかた祭りの屋台で海鮮かき揚げを提供したことで客足が伸び、売り上げも若干アップした。
「いらっしゃい! 毎度どうも!」
来てくれて嬉しいぜ、とカウンター越しに豪快に笑う店主の
魚戸 ケンゾウ。
「かき揚げ丼、お待たせ! いつも来てくれてありがとうね」
テキパキと笑顔で注文聞きからテーブル運びをこなす
魚戸 ハルコ。
元気溌剌夫妻が二人三脚で営業している『うみねこ』は、今では島民が良く足を運ぶ食堂となった。
日頃からご贔屓にしてくれるお客さんのために何かできないか。
魚戸夫妻は、自分達に何ができるだろうかと考えた。
週に一度の休日、ケンゾウは日当たりの良い居間でウトウトしていた。
居間にあるコタツと太陽の温かさは眠気を誘う。
夢見心地で、ケンゾウは「春だなあ……」と呟く。
「父ちゃん、コタツで寝ると風邪ひくよ」
「わーってらぁ」
よっこいせ、と身体を起こし、うーんと背伸びするケンゾウ。
「なあ母ちゃん、もう春なんだよなあ」
「何言ってんだい、そうに決まってんだろ」
春の日差しの中での何気ない夫婦の会話だったが、ハルコは何か思いついたようだった。
「父ちゃん、春の旬を使った料理を出さないかい?」
「どうしたいきなり?」
そう言うと、ハルコは台所から山菜が入った籠を持ってきた。
「これ、あたしが獲ってきた蕨だよ。炊き込みご飯に使えないかねえ」
「美味そうだな。よし、何か作ってみるか!」
こうして、夫婦のんびりの休日はメニュー考案のため終了。
その翌週。
魚戸夫妻が考えた『うみねこ』限定メニューのお知らせを店内の壁に張り付けた。
そこには、3月が旬の食材を使った限定メニューを出す、というお知らせが。
大衆食堂『うみねこ』で、春の旬を味わいませんか?
ご無沙汰しております。カターレです。
久々の大衆食堂『うみねこ』シナリオです。
『うみねこ』で、3月のみの期間限定メニューを出すことになりました。
従来のメニューもございますので、そちらも注文できます。
大衆食堂「うみねこ」
定食がウリの大衆食堂。丼、刺身の盛り合わせといった海の幸メニュー充実。メニューの一部
・豚の生姜焼き温泉卵乗せ
・海鮮かき揚げ丼(寝子高生考案メニュー「海の幸かき揚げ丼」)
・魚介ばくだん丼
・海鮮生春巻き
・うみねこシーフードカレー(ウミネコの形をした容器に盛られている小さな子供、甘口好み客向け)
・俺のシーフードカレー(大きなウミネコの形をした容器に盛られている大盛り中辛カレー)
期間限定メニュー
・うみねこ春定食
カブの味噌汁、菜の花のおひたし、ふきのとうの天ぷら、山菜炊き込みご飯、サワラの照り焼き。
・白魚丼
生の白魚を卵でとじた丼。ミニ、並、大盛りアリ。味噌汁つき。
・旬のお造り
旬の魚の刺身の盛り合わせ。
・海鮮鍋(2人前から)
セリ、ホタテ、ズワイガニと春の旬の食材タップリの鍋。シメに雑炊かうどんを選べます。
・桜海老の一口かき揚げ
卒業生を送る会で差し入れた一品。お持ち帰りもできます。
・桜海老かき揚げ丼
白魚丼同様、ミニ、並、大盛りアリ。味噌汁つき。
店内
高齢者のことを考えたバリアフリーの店内で、壁に魚や貝といった海産物の絵が描かれています。
壁際には4人掛けの折り畳みテーブルと簡易椅子が3組。
3つのテーブルのどこかにウミネコの絵が描いてあります(発見すると、いいことあるかも?)
小上がりのお座敷にはクジラ、イルカ、カメのかたちの食事用座卓が。
各テーブルには海をイメージした写真付きのお品書きが。
壁には、流木を模した引っ掛け板に書かれたお品書きあり。
営業時間
11:00~14:00、17:00~21:00(14:00~17:00は準備中)
定休日:月曜日
経営者
魚戸 ケンゾウ(75歳)
大衆食堂『うみねこ』店主。
威勢の良い江戸っ子気質の料理人で気さくな親父。
「おやっさん」と慕われている。
魚戸 ハルコ(71歳)
テキパキ動く、元気でふくよかなおばちゃん。
多くの注文を聞き取ることができる耳を持つ。
うみねこではひとりで接客をこなしている。
鳴鏡院 総悟
寝子高1年。学校が休みの日にアルバイトをしている。
おひとりでご来店するも良し、ご家族、お友達とご来店するも良しです。
『うみねこ』シナリオに関わったことは無いという方でも、常連さんということにしても大丈夫です。
総悟と一緒に『うみねこ』のお手伝いをしたい、という方の参加もOKです。
就労に関する法的な細かいツッコミ無用ですので小学生、中学生の方もお気軽にどうぞ。
皆様のご参加、お待ちしております。