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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
けものの訪問者たち
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「ほわっ！」
寝子島駅に向かう途中、恵御納 夏朝は凄いものを見てしまった。
こ、これはチャンス……！ 生唾ゴクリ。
塀の上でテオが気持ちよさそうにひなたで昼寝してるのだ。
息を殺して、そーっと近づいて、そーっと手をのばして、そーっとおなかのふさふさしたところに触れる。
ひゅ～。一陣の風が舞う。
電車が着いたのか、寝子島駅から人がぞろぞろと吐き出されてくる。
夏朝は見るでもなく、そちらを見た。
見る必要もないのに、何故か吸い込まれるようにそちらを見て、すこし不思議なものに気づいた。
「……パンダがいる」
パンダが人間の服を着て、二足歩行している。
周囲の人も突然のパンダに戸惑い、じろじろと見ながら通り過ぎていく。
着ぐるみか何かだと思ってるようで騒ぎにはならないが、近くまで来たパンダを見て夏朝は青ざめる。
フツウが壊れちゃうよ……！
パンダだけなら着ぐるみで誤魔化せるから、そこまでは思わないかもしれない。
でも、これはマズい。パンダの隣にいるもう一匹は絶対にマズい。
だって、同じく人間の服を着た二足歩行の小さなワニなのだ。
しかも、このワニは何やら喋っている。ぺらぺらぺらぺらとマシンガントーク。
パンダは頷いて、ワニはぺらぺら。２匹は、いや２人はと言うべきか、とにかく喋っていた。
かわいいけど、どうにかしなきゃ。
夏朝がそっと２人の前に出て行くと、パンダは立ち止まり両手をお腹の前に。
小さなワニはジャンプ一番、パンダの手に乗っかって夏朝を見る。
びっくりして言葉を失う夏朝だが、がんばって話しかけてみた。
「変身しちゃったの？ それとも、どこかから来たの？ ここがどこかわかる？ ここは――」
「寝子島だろ。わかってるさ。あっちもこっちも猫とひと。伝説の通りだ」
「でんせつ……？」
戸惑う夏朝をよそに、ワニはぺらぺら構わず喋る。
「僕たちは探してるんだよ。僕たちの世界を救ってくれる人がこの寝子島にいるはずだからね……あ。もしかしてキミかな？ キミは何ができる？ キミはイケメンだよね？ 今声をかけてくれたもんね。絶対キミだよね。そうでしょ。そうなんでしょ？ お願いだよ。助けてよ！」
通りがかりの人たちは、不思議そうにパンダとワニをチラチラ。
スマホのカメラを向ける者もいれば、報道関係者が会社にスクープがどうこうと応援を呼んでたり、しまいには遠くから歌いながら歩いてくるののこの声が！
夏朝は困ってテオを探すが、どこに行ったのか見当たらない。
「こんなときに……。とにかく、このままじゃフツウが壊れちゃいそうだし……どうしよう？？？」
寝子島駅に向かう途中、恵御納 夏朝は凄いものを見てしまった。
こ、これはチャンス……！ 生唾ゴクリ。
塀の上でテオが気持ちよさそうにひなたで昼寝してるのだ。
息を殺して、そーっと近づいて、そーっと手をのばして、そーっとおなかのふさふさしたところに触れる。
ひゅ～。一陣の風が舞う。
電車が着いたのか、寝子島駅から人がぞろぞろと吐き出されてくる。
夏朝は見るでもなく、そちらを見た。
見る必要もないのに、何故か吸い込まれるようにそちらを見て、すこし不思議なものに気づいた。
「……パンダがいる」
パンダが人間の服を着て、二足歩行している。
周囲の人も突然のパンダに戸惑い、じろじろと見ながら通り過ぎていく。
着ぐるみか何かだと思ってるようで騒ぎにはならないが、近くまで来たパンダを見て夏朝は青ざめる。
フツウが壊れちゃうよ……！
パンダだけなら着ぐるみで誤魔化せるから、そこまでは思わないかもしれない。
でも、これはマズい。パンダの隣にいるもう一匹は絶対にマズい。
だって、同じく人間の服を着た二足歩行の小さなワニなのだ。
しかも、このワニは何やら喋っている。ぺらぺらぺらぺらとマシンガントーク。
パンダは頷いて、ワニはぺらぺら。２匹は、いや２人はと言うべきか、とにかく喋っていた。
かわいいけど、どうにかしなきゃ。
夏朝がそっと２人の前に出て行くと、パンダは立ち止まり両手をお腹の前に。
小さなワニはジャンプ一番、パンダの手に乗っかって夏朝を見る。
びっくりして言葉を失う夏朝だが、がんばって話しかけてみた。
「変身しちゃったの？ それとも、どこかから来たの？ ここがどこかわかる？ ここは――」
「寝子島だろ。わかってるさ。あっちもこっちも猫とひと。伝説の通りだ」
「でんせつ……？」
戸惑う夏朝をよそに、ワニはぺらぺら構わず喋る。
「僕たちは探してるんだよ。僕たちの世界を救ってくれる人がこの寝子島にいるはずだからね……あ。もしかしてキミかな？ キミは何ができる？ キミはイケメンだよね？ 今声をかけてくれたもんね。絶対キミだよね。そうでしょ。そうなんでしょ？ お願いだよ。助けてよ！」
通りがかりの人たちは、不思議そうにパンダとワニをチラチラ。
スマホのカメラを向ける者もいれば、報道関係者が会社にスクープがどうこうと応援を呼んでたり、しまいには遠くから歌いながら歩いてくるののこの声が！
夏朝は困ってテオを探すが、どこに行ったのか見当たらない。
「こんなときに……。とにかく、このままじゃフツウが壊れちゃいそうだし……どうしよう？？？」
ゲームマスターより
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2016年12月31日
- 参加申し込みの期限
-
- 2017年01月07日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年01月07日 11時00分
どうも、こんにちらっ！
ご無沙汰しております。 じんのです。
少し不思議な（ＳＦ）ストーリーにご招待です。
二足歩行で、洋服を着て、日本語を喋る「けもの」たちが寝子島にやってきました。
このままではフツウが壊れて、大変なことになってしまいます。どうにかしてください。
展開次第では２～３回のシリーズになるかもしれません。
まず、パンダとワニを見てくる世間の目をどうにかしましょう。
パンダとワニに何か指示をしたりお願いをしたりすることはできますし、
彼らの協力者であれば、わりと素直に耳を貸すことでしょう。
ただ、あくまでもパンダとワニなので、その対策が安定して継続できるかどうかは分かりません。
それに、完全なパンダとワニでもないので（二足歩行で喋りますしね）行動は読みづらいかもしれません。
次に、彼らの願いをかなえましょう。
どうやら彼らの世界がピンチで、それを救ってくれる人を探してるそうです。
それがどういう人なのか、イケメンという他にまるで情報がないのが困ったものです。
イケメンの概念も怪しいので、あなたかもしれませんし、あなたの友だちかもしれません。
▼けものたちの世界とは（ワニから聞いたことにしてＯＫ）
彼らのような二足歩行のけものたちがいっぱいいて、車も電車もある。店も学校もある。町もある。
最近までは幸せいっぱいの世界だったけど、異世界とつながりやすくなってしまって、怪異現象が増えてるらしい。
まるで最近の寝子島のようだ。
▼けものたちの伝説とは（ワニから聞いたことにしてＯＫ）
昔々の神さまが世界と時空が入り乱れるであろうことを予言してたらしく、
その時には自分たちの生きる道は、猫と人の島で救世主の人を探すしかないと言っていたらしい。
そしてまさにその島にやってくることができたということらしい。
★登場ＮＰＣ
◇パンダ ・・・ 寡黙で穏やかな男。いざとなったらどう動くかわからず掴み所がない。
◇ワニ ・・・・ お喋りで軽い男。いざとなったらギャアギャア騒ぎながら逃げ出しそう。
◇テオ ・・・・ 見当たらない。どこ行った？ どこかで寝てるのかな？
◇ののこ ・・・ 神出鬼没。あちこちお散歩。
パンダとワニを見かけたら興味津々で追いかけてしまうことでしょう。
今日は好奇心のかたまり。不思議なものはとことん究明したい気分。探偵ごっこ？
今日は休日だと思うので、みんな気軽に行動してください。
それでは、ちょっと謎の多いシナリオですが、お待ちしてます。