「まあ素敵! 破壊的にお上手ですわ!」
「そう、ありがとう……はかいてき?」
「憧れちゃいます」
「ふふ、そうかな」
ここは寝子高の図書室。
上下 左右と
染井 湊はお互いに絵を描いては見せ合っていた。
休み時間にさらさらと描くイラストは、不思議と個性が出るものだ。
何を描こうとして、何に行き着いて、それをどんな風に見せるのか。
そこまで含めて、絵画である。
一方こちらは星ヶ丘寮のラウンジ。
「どんな絵を描いているんだ?」
「風景画かな」
「見るからに夜だが……」
「目に見えるばかりが風景じゃあないさ」
旅鴉 月詠と
桜 月が互いに向き合って不思議な風景を描いている。
空想を描くもの、実態を描くもの、その中間を描くもの。
絵には世界が現われる。
どんな世界を顕わすかは……あなたの指だけが知っている。
さあ、絵を描こう。
こちらは日常の一コマを切り取ったシナリオとなっております。
あなたが何かのタイミングで画を描いている場面を切り取ってお送りします。
それは学校の授業で写生をしていてもいいですし、休み時間に落書きをしていてもかまいません。
町に出て本格的に油絵に挑戦してもいいですし、誰かに依頼されてストリートアートに取り組んでいてもいいでしょう。
あなたは一人きりかもしれませんし、周りに誰かいるかも知れません。一緒に画を描いているかも。あなたの画を覗き込んでいるかも。
そして一番大事なこと。
あなたは何を書こうとして、何が描かれて、それをあなたはどうしますか?
これは日常の一コマでありながら、あなたという世界を画角に切り出した瞬間でもあります。
どうぞ、絵の世界をお楽しみください。