「新聞を作りたい?」
昼休みの部室棟。
その中の
新聞部の部室内で、
浅山 小淋は新聞部部長である
八神 修へと一つの提案を行っていた。
『はい。皆さんの思い出を集めた新聞を作りたいと思っています』
さらさらと、スケッチブックに小淋は書き記し、修へと見せる。
小淋が修に望んでいるのは、自身が所属している
思い出記録部の活動と合わせ、全生徒対象の思い出を集めた新聞を作りたい、と言った代物であった。
「こちらは作る事に異論は無い。新聞部の活動としては願っても無い提案だからな」
修は小淋の意見を受け入れる。
『ありがとうございます』
「まだ感謝をするには早いぞ。何しろ、記事を書くネタはこれから集めなければならないんだ」
修が語る通り、今回の新聞には方々からのネタが必要不可欠なのだ。
それを新聞部と思い出記録部だけで集めるとなると、大変な作業になる。
だからこそ、修はこうした言葉を掛けていた。
『それに関しては、皆さんに記事を書いてもらうというのはどうでしょう?』
不意に、小淋がこの言葉をスケッチブックへと書いていく。
「記事をか? ……いや、悪くはないな」
一瞬考えるそぶりを修が見せるが、その言葉を冷静に判断し、小淋へと答える。
ネタとしての取材を行うよりも、どうせならそれを実体験している各生徒に書かせたほうが、より記事として親近感も沸くのではないか。
そんな計算も含めながら。
『いいんですか?』
「あぁ。だが、記事を書いてくれる生徒を集めるのはウチとそちらの仕事だ。忙しくなるが、問題はないか?」
自分達だけが書くのではなく、他の生徒の助けも得なければならない。
それは、これから記事を書く生徒を探さなければならないという事でもあったのだ。
『はい、問題ありません。発案は私ですから、頑張ります』
「頼もしいな。こちらでも声は掛けておこう」
互いに協力を誓い、企画案をまとめる為に、二人は相談を行う。
――その日の放課後、誰も居ない新聞部の部室に、ふらりと一人の生徒が姿を現していた。
「あっれー? 八神くん、どこ行ったんだろー?」
三ヶ島 葵。
次に作る新聞についての相談の為に、新聞部の副部長である葵は、こうして部室へと顔を出していたのだ。
「ま、しょうがないかー……ん?」
修が居ない為に、部室を後にしようとした葵の視界の端に数枚の紙が止まる。
「思い出……かぁ。うん、いい企画だねー」
書かれている内容は、昼休みに二人が練っていた先ほどの企画。
だが、タイトルはまだ未定となっている為に、葵は一つの考えを元に鉛筆を手に取る。
生徒であれば誰でも知っており、尚且つ面白そうな言葉が入った歌。
それこそが
寝子島校歌と裏の校歌であった。
「うんうん、こんな感じだねー」
――
ねこじまメモリーズ新聞 ~光と影にゃにゃにゃにゃーん~
書き出したタイトルに大きく丸をつけた上で、さらに決定の文字を葵が付け加える。
こうして、全生徒を対象とした新聞作りは開始されようとしていた。
まずはご覧いただきありがとう御座います。
初めに、コミュニティより新聞部様、思い出記録部様を、
PCより八神 修様と三ヶ島 葵様、浅山 小淋様を登場させていただいた事に感謝を述べさせていただきます。
■概要
今回のシナリオでは、寝子島高校の関係者で思い出の新聞を作る事が目的です。
寝子島高校に直接関係なくても(社会人でも)、広告や求人情報などを載せる形での参加は可能です。
新聞は光版と影版の二つに分けられます。
光版は、後日寝子島高校内で配付され、先生たちの目にも触れることになります。
影版は、人知れず流通、配付される形です。基本的には、先生たちの目には入らないはずです。
光版:【日常】を中心とした記事内容
影版:【騒動・問題行動・妄想記事】等といった記事内容
リアクションは、新聞の「記事」と「写真」が中心です。
記事を提出したり、読んだり、他のキャラと会話したり、といったシーンは少なめです。
■アクション(記事内容)
記事の内容をそのまま、または概要を記入してください。
光と影、どちらの記事に属するかをアクションの始めに記載してください。(例:【光】【影】)
記事は、PC一人につき一つのみ作成可能です。
GAを利用した場合は、GAに関わる全てのPCで一つの記事を書く形となります。
【記事内容の例】
学校生活中心 :日頃の些細な事などに関する記事。自分のPCがこれまで行った事などでも可。
コミュニティ中心:参加しているコミュニティに関する記事。
参加シナリオ中心:今まで参加したシナリオの中の行動や思い出を、一つを記事として作成。
その他 :4コマ漫画、クイズ、求人情報、広告、ねこじまメモリーズ新聞のロゴや表紙
※他のシナリオやコミュニティの書き込み、イラストなどから記事を作成する場合は、
参照しなくてもわかるように、くわしく記入してください。
その上で、確認用にシナリオ名や書き込みのあるURLを記入してください。
※他のシナリオやコミュニティの書き込みなどにない出来事を記事も歓迎ですが、
世界設定から外れてしまっているものは、適宜改変されて掲載されたり、
完全な妄想記事としての扱いになってしまうこともあります。
※ろっこんの使用やテオの切り分けた異世界での出来事などでも構いません。
寝子高の新聞としては、真偽不明の怪しい記事という扱いになりますが、影版に掲載されます。
※ロゴや表紙は、新聞部と思い出記録部のコミュニティなどでご相談ください。
なくても問題ありませんので、それぞれのキャラクターのやりたいことを優先してください。
どちらかのコミュニティメンバーのみ、アクションに記入することができます。
■指定イラスト(写真など)
基本的には、記事に使われる「写真」とみなされます。
プレイヤーさまのご希望にあわせて、あるいはマスターと運営部の判断により、
スケッチ、イラスト、真偽不明の加工写真、捏造写真などとして掲載されます。
※すべてのイラストタイプが対象です。
複数のキャラクターで注文したイラストも、(代表者でなくても)所有者であれば指定できます。
※アクション投稿ページで、お持ちのイラストの中から選択することができます。
【追記】
対談やインタビューなど、NPCを絡めた記事・アクションも可能です。
※イラストのついているNPCに限らせていただきます。
※NPC側のセリフなど、多少の確定ロールも書いていただいて構いませんが、
そのまま採用されるかどうかはわかりません。
※テオがインタビューなどに応じることはあり得ないので、特にお気をつけください。
今回の設定は以上となります。
アクションの書き方については、下記のサンプルアクションを参考に執筆をお願いいたします。
それでは、よろしければご参加をお待ちしております。