青春――授業中にうっかり寝てしまう高校生。
その夢には、時に自分の妄想が、時に先生の講義が混ざり込むことがある。
寝子島――授業中にうっかり寝てしまう高校生。
その夢には、時にののこの神魂が、時にテオの仕事の手抜きっぷりが影響することがある。
これは、とある高校生の夢と現実と過去と魔界が繋がった、奇跡の物語である。
時は遙か昔、所は南米大陸東部。古代アガサラ文明。
とある神殿に集まったのは、神聖なる聖職者、選ばれし民15名ほど、そして大勢の民衆。
聖職者は舞台に立ち、見たことのない鳥を手に掲げる。
それを
本条 小萩はじっと見ていた。熱狂的な大衆とともに。
人々は「最高神バド様の為に!」などと叫んでいて、熱気に包まれる。
「これ、もしかして……」
聖職者が掲げた鳥は、霊鳥
ミンと言うらしい。
ミンの羽根をむしりとると、幼い娘が胸に抱える聖樹
トンの赤い実に思いきり突き刺した。
射砥流(シャトル)と呼ばれるそれを抱えたまま、少女は恍惚とした表情で天を仰いだ。「バド様……」
「そういうこと、ですよね……」
舞台には、海の象徴とも言われる、高く張った投網が設置されていく。
まるで、現代のバドミントンのネットのようである。
投網のあちらとこちらは、太陽と月、つまりは天界と魔界を示しているという。
シャトルを天界と魔界で交互に打ち合うことによって、世界の安定と均衡を保つことができるのだ。
「もう見えてきましたよ。絶対、そうですよね……」
聖職者はこの神聖な儀式を行う者、
場渡羅(バドラー)を神殿に招き入れる。
すべてを削り落とした戸を持って天界と魔界をつなぐ意味の
落欠戸(ラケット)を授けていく。
本条 小萩は黙って神殿にあがって、ラケットを受け取った。根っからのバドラーなのだろう。
「空気、読んでるだけですよ……」
ぶつぶつと呟くバドラー小萩。
しかしそのとき、彼女が纏う別の神のオーラは、神殿に少なからぬ影響を与えたようだ。
ゴゴゴゴゴゴ……という地響きとともに舞台が隆起し、地面が割れる。
中から出てきたのは、黒い翼、黒い尾を持った悪魔であった。
「バドラーどもよ、世界の安定を保ちたければ……俺たち
スポーツ悪魔と勝負だ! クハハハハ!!!」
こうして世界の安定は、バドラーたちに託されることとなった。
ルール無用の魔界風バドミントン、勝負開始だッ!
こんにちは、小西秀昭ですっ。いつもお世話になっておりますっ!
今回はとある少女の妄想、というか本条 小萩さんなんですが(ガイドご登場本当にありがとうございます!)、こちらが発端となった世界で、悪魔たちと戦い、汗を流し、泣き、笑い、助け合い、死にかけ、あるいは社会的な死を味わったり、ちょっとエッチな展開とかにもなるんだろうな〜、といった超正道ハチャメチャスポーツをお届けします。
◆概要
あなたは、アガサラ神殿で悪魔達と戦う羽目になったバドラーの1人です。
神殿で戦うバドラーには、不思議な力が宿ります。
目から火が出たり、シャトルをナイフに変えて攻撃したり、いろいろできます。
ろっこんを持っていれば、それもじゃんじゃん使えます。
悪魔もバドラーも15人ずつくらいで、1対1、2対2、3対3などで戦います。
誰かと組んでもいいし、自分1人でもいいです。組む相手をマスターに投げてもいいです。
悪魔はみんな強いので、あなたはそうそう勝てないでしょう。
バド様と世界安定のためにも、あきらめずに頑張ってください。
◆試合のルール
シャトルをラケットで打ち合い、相手の陣地に落とす。
シャトルが落ちた側は様々なダメージを受ける。
ダメージの内容はケースバイケース。体力が落ちたり、黒歴史が暴かれたり、怪我をしたり。
何度か繰り返して致命傷になれば勝負あり。
その他、悪魔との対戦につきルールは無用。
普通にネットを越えてただ殺しに来る悪魔もいることでしょう。がんばって。
◆敵の悪魔
様々な悪魔がいます。
あなたの敵は、聖職者や悪魔に決められてしまいます。(展開次第では自分で決める、ということもあり得ます)
どんな敵なのか、以下の中から(プレイヤーさまのお好みで)選んでください。
1.身長10メートルの巨漢パワーで強引に潰してくるタイプ
2.触手100本くねくね攻撃をしてくるタイプ
3.ナイフ攻撃を死ぬほどやってくる上に時を止めてくるタイプ
4.何故か現代の武器(マシンガンや戦車や戦闘機)を持ってるタイプ
5.幻覚を見せて惑わせるタイプ
6.どんな悪魔にでもなってしまう変幻自在なタイプ
ランダムに決めたい方は、コメントページのサイコロを振るのもオススメです。
その場合は、コメントの冒頭に以下の簡単なタグを入れて書き込み、
右のサイコロの出た目と上記の数字を照らし合わせたものを対戦相手としてください。
タグ【最高神バドに捧げる儀式としてミンをトンに刺したる気高きシャトルに我が対戦悪魔を問う】
サイコロを振らずに、上記1~6以外の悪魔の設定を自分で考えて楽しむこともできます。
ただし、必ず自分がほぼ確実にやられるだろうと思われる程度の強さでお考えください。
強さが足りなければ、こちらでアレンジします。
さあ、この世界を守るために、魔界からやってきたスポーツ悪魔たちと対戦する、世紀の一戦。
この勝負に負ければ、アガサラ文明は途絶えることだろう……。みんな、がんばって! 最高神バド様の為にッ!