寝子島漁港から少し離れた場所にある大衆食堂『うみねこ』。
昨年5月に寝子高生達による新装開店、七夕ゆかた祭りの屋台で海鮮かき揚げを提供したことで客足が伸び、売り上げも若干アップした。
大晦日まで通常営業し、元日のみ休業。その翌日から通常営業を再開。
土日・祝日だけ店の手伝いをしている寝子高1年10組の鳴鏡院 総悟(めいきょういん そうご)は店を切り盛りしている
魚戸 ケンゾウ、
魚戸 ハルコ夫妻が客のために頑張っていることを誰よりも知っている。
(ケンゾウさんとハルコさんにゆっくりしてほしいな……)
昨年の夏に1日店員を募集して夫妻を休ませたことはあったが、今回、その方法は通用しないだろう。
そこで思いついたのが『うみねこ』を貸し切っての新年会だった。
「ケンゾウさん、今度の日曜日にお店を貸切にできませんか?」
いきなりどうした? とケンゾウが理由を尋ねるので、ここで新年会を行いたいと答えた。
うちでやらなくてもいいじゃないとハルコが言うが「お客様と親睦を深めることは大切です」という総悟の言葉にそれも一理あると納得した様子だった。
夫妻にもっと客と親しくしてほしい、それに便乗してゆっくりしてほしいという思惑もある。
料理は1日店員の時にように誰かに作ってもらえばいい。
総悟の熱意と説得に負けた夫妻は、じゃあやろうかと決めた。
「狭い店でよけりゃやれ。ただし、言い出したからにはお前さんが責任もって仕切るんだ。うちの厨房は好きに使っていい」
「父ちゃんがそう言うなら、やってもいいよ。総悟くん、後はあんたに任せたよ」
ありがとうございます! と深々を頭を下げた総悟は、帰宅後、さっそく新年会のプランを練る。
プラン完成後、ねこったー等のSNSで新年会参加者を募集した。
大衆食堂『うみねこ』新年会のお知らせ。
今度の日曜の11時から、うみねこを貸し切って新年会を行います。
常連さんも、初めてご来店の方もお気軽にご参加ください。
店主の魚戸 ケンゾウ、ハルコ夫妻との親睦会も兼ねております。
うみねこを盛り上げるご協力のほど、よろしくお願い致します。
参加希望の方は、幹事の鳴鏡院 総悟にご連絡ください。
魚戸夫妻、参加者(お客様)同士の親睦を深めるという名目で大衆食堂『うみねこ』で新年会を行います。
会費として、皆様には1000円支払っていただきます。
1日貸切ですので、ごゆっくりお楽しみください。
開催時刻は『うみねこ』開店の11時から。
翌日は通常通り定休日ですので二次会、三次会を行うこともできます。
お開きの時間は決まっていません。
大衆食堂「うみねこ」
定食がウリの大衆食堂。丼、刺身の盛り合わせといった海の幸メニュー充実。
高齢者のことを考えたバリアフリーの店内で、壁に魚や貝といった海産物の絵が描かれています。
壁際には4人掛けの折り畳みテーブルと簡易椅子が3組。
3つのテーブルのどこかにウミネコの絵が描いてあります(発見すると、いいことあるかも?)
小上がりのお座敷にはクジラ、イルカ、カメのかたちの食事用座卓が。
各テーブルには海をイメージしたメニューの写真付きのお品書きが。
壁には、流木を模した引っ掛け板にメニューが書かれたお品書きあり。
営業時間
11:00~14:00、17:00~21:00(14:00~17:00は準備中)
定休日:月曜日(7月中旬から無休で営業。9月上旬より通常営業)
新年会が行われる日曜日は1日貸切。
経営者
魚戸 ケンゾウ(75歳)
大衆食堂『うみねこ』店主。
威勢の良い江戸っ子気質の料理人で気さくな親父。
「おやっさん」と慕われている。
酒豪。酔っぱらうと絡んでくることも。
魚戸 ハルコ(71歳)
テキパキ動く、元気でふくよかなおばちゃん。
多くの注文を聞き取ることができる耳を持つ。
うみねこではひとりで接客をこなしている。
下戸。趣味はカラオケ(演歌が大好き)
新年会参加者にしていただきたいこと
調理
うみねこの厨房を使い、新年会に振る舞う料理を作っていただきます。
食材は厨房の冷蔵庫、段ボール箱にありますが、持ち込みや買い出しもOKです。
冷蔵庫にジュース、お茶、ビール、日本酒等の飲み物があります。
オーブンレンジがないので、それを使う調理はできません。
手作り料理、飲み物、お菓子等の持ち込みも可能です。
うみねこのメニューを作っても構いません。
配膳
作られた料理、飲み物をテーブルに運んでください。
宴会芸
小上がりのお座敷での漫才、手品といったパフォーマンス。
お座敷の広さは、テーブルを片付ければ大人が3人ほど並んで立てるほどのスペース。
狭いですので、行う際は転落しないようご注意を。
カラオケはコードレスマイクがありますのでどこでも歌えます。