特別な焼きそばパン。
それは、寝子高の生徒達を魅了し、時に争いを呼ぶ存在。
『焼きそばパンDX』
『コズミック焼きそばパン』
『焼きそばパン ~ドリームウルトラDXバージョン~』
この3つは、嘗て寝子高の生徒達を惑わし、嵐を呼び起こした。
そしてまた、新たな焼きそばパンが寝子高に出現し……事件が起こった。
『ロイヤル塩焼きそばパン』
寝子島でとれた野菜や魚、神奈川産の豚肉に小麦、地産地消かつ最高の食材によってつくられた究極の焼きそばパン。
今回は学食で作られ、今までの事件を鑑み複数販売されるということで、生徒達もわくわくしていたのだが……、
「あぁ~!? 『ロイヤル焼きそばパン』の材料が……ない!」
学食のおばちゃん、北野 寧々(きたの ねね)は目の前から忽然と消えた材料に面食らっていた。
今回はこの寧々が担当していたのだが、販売中止にするしかないか、とがっくりと肩を落としていた。
そこに現れたのは、何かを察知した灰色猫テオ。
『やれやれ。ロイヤル塩焼きそばパンを作らないと、世界中からパンが消えちまうかもしれねえ』
しかし作るといっても、材料は既に消えてしまっている。
「そんなこと言ってもね、肝心の材料がなかったら作れないんだよ! 一体どこに消えたってのさ! あんたがパパッと戻してくれればいいんだよ、ほら、魚やるから!」
寧々はこう見えてももれいびである。
矢継ぎ早に言葉を投げかけて迫ると、テオはするっとすり抜けてテラスへ立ち、
『静かにしなよ。騒がしいと聞こえるものも聞こえねえ』
そう静かに呟いて去っていった。
「ンー……なんか、フシギな音が聞こえるみたいダネー」
そう呟いたのは
ジャン・ポランスキー。映像・音響担当の先生だ。
マイクを持ち歩いて「音」を拾うのが趣味で、『ひと』でありながら神魂の影響による異変やもれいびの話をナチュラルに受け容れてしまう程度には変わり者。
寧々はジャン先生と、その場にたまたまやってきた生徒たち、さらに噂を聞きつけた校内外のもれいびに託すことにした。
よく耳を澄ましてみると、かすかに聞こえてくる。
『めーん』
ジャン先生はにっこり。興味の赴くまま音探しに向かうのだった。
「これはいい音が聞けそうだヨ~♪」
菊華です。
焼きそばパン系シナリオは全部でいくつ展開されたか覚えていますか?
難易度:★★
(シナリオガイドと注意事項は読みましょう)
※難易度について、くわしくはマスターページをご覧ください。
今回は消えた『ロイヤル塩焼きそばパン』の材料を探し出すことがミッションです。
学食で待つ寧々に渡して作ってもらわないと、世界中のパンが消えてしまう大ピンチです。
もし成功した場合、希望があれば食べることもできるでしょう。(描写はあっさりめです)
もし失敗した場合、フツウの崩壊ということになるでしょう。
コメディエアーも少し吹くようなので、あまり学校の中だからと窮屈に感じずに、
のびのびと楽しくアクションを投稿してもらえればと思います。
◆消えた材料と、隠れた場所のヒント
去ろうとしたテオからなんとか聞き出した情報も含みます。
だいたいPCさんも知ってる前提でアクションを書いて大丈夫です。
小麦粉:袋に入った状態で、特別教室のどこかで浮いてます。
ゲットするとイースト菌などパン製作に必要なものも一緒に入手できます。
やさしく声をかけると、『こむぎこ』と鳴いて答えます。
キャベツ:職員室のどこかに隠れているようです。
コロコロ転がって移動。たまに何かの衝動なのか、壁や物、人などに体当たりして音を発します。
見つかると『きゃべーつ』と鳴きます。
麺:袋に入った状態で、2年生の教室のどこかに隠れています。
『めーん』『めん』と鳴いていて、たいていのもれいびと、一部のひとに聞こえるようです。
分裂して1本ずつ地面すれすれを浮遊しながら逃げ始めています。
うっかり踏んづけると汚くて使えなくなるので、気をつけて!
魚肉ソーセージ:包装された状態で透明になっています。
驚くようなことを言うと、『ぎょぎょっ』と声をあげて、姿を現します。が、また消えます。
体育館の方から声が聞こえてきたようですが、あとはわかりません。
めっちゃはやい上、ぶつかると電撃が走ります。
特製の塩ダレ:タッパーに入ってどこかで揺れています。
校長先生の声でひたすら長話をしています。
豚肉:悪くならないように冷暗所にいるようです。
話しかけるとオウム返ししてきます。
今回の登場NPC
◇ジャン・ポランスキー
3年7組の担任。芸術科、映像や音響などの担当。
常に録音用のマイク、ヘッドフォン、録音機器を持っていて、なんでもない「音」を録っている“音収集家”。
変わり者で、最近は神魂現象やもれいびにもナチュラルに理解がある。が、よくわかってるわけではない。
頭の中がお花畑だったり映画の世界と入り乱れているのかもしれない。
◇北野 寧々(きたの ねね)
53才、寝子高の食堂のなかでは料理はうまく
面倒見がよく、通称「学食のおばちゃん」
明朗快活で、豪快なものを好む
熱狂的な『寝子島文庫の信者』でもある
もれいびなので、ろっこんを見ても驚かない(ろっこん能力は不明)
と言うわけで皆さんの熱いアクション、おまちしております。