・上陸用舟艇「甲」にて
「うわっ!」
急に後ろに引っ張られた感触とすぐそばを通った銃弾のようなものに
ロベルト・エメリヤノフは心底肝が冷えた気分がした。
「はうっ! 引っ張りすぎてしまいました。デモ、ホイホイ頭を出したそっちが悪いのです! ロシア野郎!」
その声にぱちくりとロベルトは目を瞬かせた。
寝子島高校の
うさぎ騒動で話題になったシーリ・ハユハが、軍服姿でそんなことを言っているのである。
同時に、自分も軍服姿になっていて頭は混乱した。
次に、ロベルトは足下に強烈な違和感を覚えた。
「これは……船?」
船、というよりも上陸用舟艇である。
そして船からちょっと陸の方を見ると寝子島の浜辺が見えて、その浜辺の方からいくつもの砲弾が雨あられと降り注いでくる。
「一体何が起こってるんだ…………!?」
寝子島の晴れた青空にロベルトのツッコミが響き渡った。
同時間帯同じ船上。
「……つまり、どういうことだよ?」
アレン・クロフォードはいつの間にか持っていた銃を手にしつつ
テオドロス・バルツァこと、テオと話す。
何を隠そう、この空間を作ったのはテオだ。
「やれやれ、面倒くさいがまとめてやろう」
かくかくしかじかとテオは話す。
「なるほど……そういうことだったのか。ならば話は早いじゃん。海兵隊はお家芸だ」
(*詳しくはマスコメを見てください)
アメリカ出身であるアレンはそう言った。
・上陸用舟艇「乙」にて
「ちなみに、これはここにいるお前たち全員に向けて話している……頑張って原因を取り除いてくれ」
同じく、隣の上陸用舟艇でもそのテオの声は聞こえていた。
「……どうやらやるしかないようだわね。服装もちょうどいいし」
ナタリア・シシロヴァの発言を聞いて誰もが自分の服装を目にやった。
「……第二次世界大戦時の軍服だわ。……皆そうなっているわね」
ナタリア・シシロヴァは寝子島の制服よりこの方が動きやすいと思った。
「さぁ、戦争の時間よ。ママのおっぱいやパパの腕が恋しいならさっさと死んでね。邪魔だから」
結局、冷たくそう締めくくったのであった。
じんのです
とりあえず、説明がいっぱいあるのできっちり読んだ上で
来ていただけると助かります
ただ、ふらっと入るだけというのはこのシナリオはオススメしません
ブラウザバックを使った転進をオススメします
また、幾分かミリタリー関係の知識があると「楽になる」仕様です
無くても大丈夫ですが、苦戦はするでしょう
!今回は採点厳しめで参ります!
*テオの説明
1,寝子島全体に謎の現象が起きた。ある人物の妄想が大爆発した
2,それは寝子島を徘徊する謎の兵士が、住民に襲いかかるというもの
3,とりあえず、空間を切り取って隔離した。
4,そしたら変な力が働いてPC側が寝子島を奪還するために上陸するという設定になった
5,とりあえず、原因である人物を倒せば終了
6,場所とかは教えるので頑張って向かって解決してね
ということ
*ポイント
A,上陸は寝子ヶ浜付近となります(G11,H11付近)
B,そのまま市街地を抜けて落神神社へ(寝子高付近を通っていきます)
C,神社への山道(こっからは一本道 )
D,神社境内(ここに犯人が居ます F7)
最終的に神社へ着けば問題ありません
その場合はどこを通りたいかしっかりと書いておいてください
また、各ポイントには以下のものが配置されています
A、トーチカ三箇所と海岸線に沿うように塹壕が張り巡らされている
(大砲もあるよ!)
(蔽物が無い状態の場所に放りだされることを上陸前に気づきます)
B,ガトリングガンがビルの中に仕掛けてある
(知識のある人にはGAU-8 Avengerだとわかります)
C、山を登る前の場所に戦車が二両配置されている
(知識のある人にはティーガーⅡだと分かります)
D,近接戦闘の強い高級士官が数名混じっている
(見た感じ日本風の士官だと分かります)
ということがテオによって教えられます
*犯人について
尾棹 実理(おたく みり)という女の子で、23歳くらいの女性
この妄想世界を楽しんでます なぜそうなったかは知りませんし
この状況に対して疑問すら抱いていません
本人は夢だと思っています
突然の暴走かもしれませんし違うかもしれませんが
自分が撃たれたり倒れたりしたら夢は終わると信じているので
必死に抵抗します 境内にてゲーム感覚で作戦を支持しています
*敵の武装について(敵のランクは兵士<下級<中級<高級)
いろんな特色がごっちゃごちゃに混ざってますが
全体的に黒の軍服を着ています
高い階級になるほど黄金の線と☆のマークがたくさんあります
かつ高級士官は外套を上から羽織っています
ライフルや手榴弾がメインウエポン
階級が上がるほど強いです
各戦線に一名以上は士官が居ます(どのランクかまでかは分からない)
全体の敵の数は一般兵士が500人くらいです
*自分たちの服装について
第二次世界大戦時の軍服を着せられています(脱ぐことは可能)
(服装は希望があれば、アクションに書いてください。
特にないようなら出身国のその当時の国の軍服となります)
装備はライフル銃1丁と手榴弾2つとナイフ1つです
(知識のあるPLの方は名前など自由にどうぞ、ただしスペックとしては
1945くらいまでの銃を目安とします)
マシンガンはありません 元気に走りましょう
銃弾はいくらでも沸いて出てきます
手榴弾は持っている数だけです
また、各自無線子機を持っています もっているだけなので
現状は親機が無いので何ら役に立ちません
(これらは敵の装備を奪うなど工夫次第で使えます
ぶっちゃけるとPLのアクション次第とも言う)
*PCが撃たれた場合
弾に当たった場合
当たり所が悪いとゲームオーヴァーで「元の世界に戻ります」
PC側が負けた場合はどうなるかわかりませんのでご注意を
ろっこんや自分の知識などを駆使して生き延びてください
腕や足に被弾した場合継続して戦闘は出来ますがものすごく痛いです
隔離された世界とは言え痛みはリアルです
*そのほかあれこれ
強制的に海の上から開始で上陸地点もほぼ決まっています
PCはそれぞれ二隻の上陸用舟艇に分かれて乗っています
(定員はそれぞれ三〇名ほどですが
一隻だとPC側が不利なので二隻にしてます)
どこにどう乗っているかはある程度GAなどで示し合わせても構いません
その際「甲」「乙」と分けておいてください
それとは別にシーリ・ハユハはミリタリーオタクなので
どうしても詰まったらシナリオ上で打開策質問しても良いでしょう
(ただし、彼女は万能では無いので変な作戦を提案し、負けるという可能性も十分あります)
*時間の進行について
上陸作戦は0900(9時)に行われている設定です
進撃とともに時間はたっていくでしょう
*アクションのコツ
今回は撃たれたりして擬似的に死ぬ可能性が高いので
死亡時のセリフ、フラグなど歓迎
そうすると生き残っているPC側が有利になります
理由は夢の世界なので、そういったフラグの力が働くと
他のPCが生き残りやすいという不思議な仕様になっているからです
人の妄想だから仕方ないね
ポイントが四箇所あるのでどれか1つに絞った方が描写しやすいです
(例はサンプルを見てください)
複数にわたって書いてあると、全く何もせずにお亡くなりにという
可能性が非常に高いです
場所によっては数を必要としますので
どういう風に突破し、誰を犠牲にするか
リスクマネジメントやダメージコントロールを計算しましょう
*ガイドに登場してシナリオに入れなかった場合
上陸地点を死守して、やがて元の世界に戻ったことになります
(リアクションでは描かれません)