大学2年生の
三谷 賢二はサラサラヘアーがご自慢。
だが、うっかりろっこんの攻撃を受けてしまうと、
立派なアフロになってしまうのだった。
そんな彼は今夜、あるところに、あるものを運ばなくてはいけない。
といっても、健全な大学生である彼は何も悪いことはない。
レンタルビデオ屋にDVDを返却しなくてはいけない、というだけのことである。
彼は悪くない。一切悪くない。はずだった……。
ところかわって、ここは大変よく仕事をすることで有名な寝子島警察署。
とある部署の刑事たちは、とある情報を掴んでいた。
今夜、凶悪組織である闇鴉会(やみがらすかい)の極悪卑劣な殺し屋、黒根が寝子島で活動するという。
「今夜が勝負だ。この島の治安を守るには、黒根を逮捕するしかない!」
気合いの入る刑事たちが、もう一度確認だ、と広げられた資料を食い入るように見る。
が、その資料の置かれたテーブルに刺さるカラスの羽には、誰も気づかなかった……!
「何っ! 殺し屋は1人じゃなかったのか! こんなに?」
「こ、こいつは……サラサラヘアーだがアフロの変装が得意なのか。気をつけよう」
「ほう。拳銃をレンタルビデオ店の袋に入れて運ぶとは、考えたな~」
この辺りの神魂がぐちゃぐちゃしてるせいだろう。
ぐちゃぐちゃになった情報を元に、ぐちゃぐちゃの刑事たちが、ぐちゃぐちゃの連絡を駆使しながら、「殺し屋」を追いかけるべく、署を出て行った……。
さて、1人暮らしのアパートで
三谷 賢二は鏡を見ていた。
「きまってるじゃん」
時計を見ると、レンタルビデオ店の袋を手に持つ。
「そろそろ行こうかな」
こうして部屋を出る彼は、このあと起こる悲劇に気づくわけもなかった……。
神魂の影響というかクローネのせいで、刑事に追いかけられることになりました。
コメディチックな逃走劇なので、あまり細かいことは考えないでいきましょう。
三谷さんは登場ありがとうございました。
ガイドはあくまでイメージということで、別のシチュエーションでも大丈夫です。
参加されなかった場合は、きっと刑事が別の人を追いかけたので、何事もなかったと思います。
◆状況
刑事に殺し屋だと誤解されて、追いかけ回されます。
追いかけてくる刑事は1人だったり大勢だったり、いろいろです。
刑事の頭の中は、神魂のせいで変になっています。
表情や言葉もどことなくおかしいので、すぐ逃げるっきゃないと思うはずです。
捕まったらオシマイなので、ひたすら走って逃げてください。
刑事さんは体力が尽きるまで追いかけると、ついに倒れて、目が覚めるようです。
隠れる、戦う、誤解を解く、などの行動も可能です。ろっこんも使えます。
寝子島の刑事は元々とても優秀なので、隠れても見つけます。
戦うとめちゃ強いです。
誤解は99%解けません。
というわけで、逃げまわるアクションもしっかり書いといてください。
しっかり逃げないと、逮捕されちゃいます。
(されても神魂の影響が消えれば正しく捜査されて、翌日には釈放されると思いますが)
◆刑事が持っている情報
参加PCさんの容姿や特徴、名前、居住地、行動範囲などを把握しています。
目立つ特徴を隠したりカモフラージュしてやり過ごすと、体力を温存できるかもしれません。
殺し屋っぽくない部分は、変装とか世を忍ぶ仮の姿とか悪い方に誤解しているようです。
かわいい小学生女子であっても、よぼよぼのお婆ちゃんであっても、殺し屋と信じて疑いません。
ランドセルの中には最新式の殺人武器が入っているという謎の情報を持ち出したり……。
◆その他
時間帯は夜、日が落ちてから明け方までです。
特にこだわりのない場合は、気にしないでください。
追いかけっこはたいてい道端で始まりますが、自宅などに来られて始まることもあります。
スタート地点にこだわりがある方は無理のない範囲でアクションで指定ください。
友だちと一緒に逃げることもできます。
有名な殺し屋コンビ・トリオ・グループなどと誤解されることでしょう。
自転車、バイク、車、ボートなどで走って逃げても構いません。
おそらく刑事の方も、同じもので追いかけてくることでしょう。
バイク、車、ボートの場合は、寝子島を飛び出してしまうかもしれません。
飛行機などはやり過ぎなので勘弁してください。
誤解でなく、本当に悪い人として追いかけられることもできます。
裏社会のPCさんはご自由にどうぞ。
GAに限り、追いかける側にまわることもできます。
神魂の影響で刑事と思い込んでたり、刑事を手伝ってたり、敵対組織だったり、ご自由に。
では、いろいろ誤解しながらお待ちしてます。