朝は冷え込み、昼は若干の暖かさが残る季節。
残る試験は期末試験…そしてそれを超えれば冬休み。
年を跨ぐ休みを楽しみにしている生徒も少なくない、寝子島高校。
「…サボりだと思うけど、違う気がする」
「考えすぎだと思うけどなぁ…」
お昼休みの中庭でそんな事を話し合う寝子島高校の男女。
二人の関係はとある男友達の友人。フツウなら、二人きりになることがないはずの距離感。
会話の内容はその友人の事だ。
男子の方が今日遊びに行く約束をしていた友人は2時限目から教室に帰ってきていない。
携帯電話からの連絡も届いているのかいないのか、返事はない。
女子の方も心配ではあったが、お昼休みが終われば戻って来るのだと思っている。
少し悲痛な男子に、手を貸してやろうと思っただけで、他意はない。
そもそも、調べると言っても居そうな所はもうないと女子は思っているが、何となく声に出しにくい。
お昼休みが終わる時間もそろそろの所で、もう一度、と男子は意気込む。
少し悲しげな笑いで承諾する女子と共に長く使われていないらしい教室に入る。
薄暗い教室に電気をもつけずに入って行く男女。
そこに待っていたのは…。
「ハァイ! 2名様ごあんなーイ!」
ピエロのコスプレをしているらしい青年と、寝子島高校の制服を着た男女数人。
口を塞がれ、ある人は意識を失い、ある人は目で逃げろと訴える。
その中に入ってきた男女が探していた友人の姿もあった。
「この場所はネー、この前見た奴らが着てた服の奴がいっぱいいるんだヨ!」
楽しそうに男女に近づくピエロ。
まるで操られているかのような口を塞がれた人たちは男女の腕を取る。
入ってきたはずの扉はすでになく、仄暗い壁に変わっている。
逃げようとするもなすすべなく、操られているように見える人たちに口を塞がれる。
「ンー、何か魔法を持ってる奴なら、これぐらい振りほどくはずなんだけどナァ…」
急につまらなさそうにするピエロ。
手を叩くと制服を着た男子が自分の意思とは関係なく体が動く。
ピエロの前に来た男子は小刻みに震えてた。
「……こいつら、魔法は持ってなさそうだぞ?」
「アハッ! 関係ないヤ! 君たちの生命力、もらっちゃうヨォ!」
言うが早いか、ピエロは深々と手を男子の腹に入れる。
感覚的には痛くないのが不思議だが、手が腹にめり込んでいる事実に耐えられず、男子は意識を失った。
一言だけ話した、目元だけが出ている全身灰色の人物は、ため息をついた。
●●●ピエロ登場のあらすじ●●●
夏のある日に『コロシアム』に召喚された寝子島の人達。
そこで行われていた殺戮ショーで逆転劇を繰り広げられた事に怒りを燃やすピエロ。
そして先日、「積年の恨み」と言いながらピエロは寝子島に現れます。
下水道を陣取っていたピエロはもれいび達を炙り出すもこれまた返り討ちにあいます。
逃げ帰ったピエロが回復して帰ってきて…。
●●●舞台・背景●●●
寝子島高校で発生した、生徒が次々とサボる事件。
実は寝子島高校の一室で空間を捻じ曲げたピエロが陣取っており、そこに生徒達を連れ込んでいます。
情報を入手した、寝子島高校に用事があったキャラクターたち放課後に救出戦を行ないます。
ピエロは『魔法を持った地球人』を捕らえようとしているようです。
その魔法を解析できれば自分達が御せるのだと思っているのでしょう。
また、傀儡師を雇った様子。
●●●敵情報●●●
以下の情報は前回までで得たキャラクター情報として、アクションに活用してください。
名称 :ピエロ
性質 :指を鳴らし、無差別に切りつけてくる衝撃波を放ちます。
手を叩くことでピエロの周囲の操られている生徒たちに指示を出せます。
地球人を平和ボケしていると思っているが、何度か辛い目を負っているため、警戒中。
回避が高く、壁や地面を伝う事が可能と判明。
大きさ:155cm
弱点 :頭は良くないため、力押しを基本とする。
以下の情報はプレイヤーのみが知ってる情報として、アクションに活用してください。
名称 :ピエロ
性質 :相手に自分の手をめり込ませると生命力を奪う事が出来る。
弱点 :防御力が低く、自分が一定以上のダメージを負わなければ撤退しない。
名称 :操られている生徒
性質 :剣と盾を持つが、服装は寝子島高校の制服。
テクニカルに攻撃を繰り返し、相手の意識を削いでいく戦い方をする。
多少の傷を負っても気にせず立ち、攻撃を繰り出してくる。
人数 :男子5名、女子5名。
弱点 :そもそも『ひと』なので、防御力は少ない。
両手と胸元に在る模様のいずれかを上書きや改変をされると傀儡化が解かれる。
名称 :傀儡師(くぐつし)
性質 :生徒たちを特殊な糸と模様で操るピエロに雇われた傀儡師。
壁を背に迷彩となる服を着こなして、常に自分の命を優先する。
仕事を遂行するために人形を増やし、使い捨てるのが主な戦法。
臆病で、自分から攻撃される事はよほど切羽詰った状態でない限りほとんどない。
魔法知識が高く、魔法と分類されるもの(雷を放つろっこんなど)は無効化する場合もある。
大きさ:130cm
弱点 :頭は良いが、雇われ先に口を出すことは少ない。
ピエロに手を叩かれたときは、生徒達に指示を与えるため若干の隙が出来る。
●●●その他●●●
Q:寝子島高校への用事って…無い時はどうすれば?
A:テオに言われた、知り合いに連れてこられた、などが妥当かと思います。
Q:操られている生徒は誰ですか?
A:基本はモブだと思って構いません。また、ご自身が操られている事も可能です。
Q:ピエロや傀儡師と和睦を結ぶことはできますか?
A:ピエロは無理でしょう。傀儡師は今回が皆様とのファーストインパクトなので、それ次第でしょうか。