――寝子祭まであと2日。
準備期間としては『最終日』であり、翌日は前夜祭なのだから、今日が寝子祭の前日といっても過言ではない。
寝子祭で友達と共に育てた花を売る事にした久地 杏奈も準備に追われていた。丹精込めて育てた花の鉢植えの手入れをしていた杏奈は雑草が生えていないか、花が病気になっていないか等を丁寧に確認していた。
「素敵な人の、お家に行けると、いいですね……」
杏奈がやさしく語りかけていると、入り口の方から声がする。ちょうど誰もいなかったので緊張しながら外に出ると、仲間のうちの1人だった。
仲間と当日の事を打ち合わせしているうちに、他のメンバーも集まっていく。杏奈は確認を取りながら、備品などの準備ができているかも調べていた。
(足りない物は……なさそう、かな?)
そう、ほっとしていると、仲間の1人と目が合った。
「久地君、悪いけど新しく作ったポスターに許可印を押してもらってきてくれないかな?」
「えっ?! わ、わわ私……です、か?」
突然の事にきょとん、とする杏奈。その人曰く他のメンバーは皆用事があって帰らなくてはならないらしい。杏奈は少し悩んだものの、緊張しながら引き受けた。
寝子祭実行委員会のアジトでは、丁度
安本 マコトが他の委員と共に提出された書類を整理したり、ポスターに許可印を押したりしていた。面倒な仕事ではあるが、これも大事な仕事、と割り切り次々にこなしていく。
近くではポスターの許可印を待っている人が数名おり、でき次第委員の人からもらっていた。
「一体、あとどれぐらいあるわけ~?」
「まだまだあるみたいだよ~」
受け取った書類をケースに入れながら
野々 ののこが言えばマコトはため息をつく。
「あのっ、その……、追加で作った、ポスターに、許可印……を」
杏奈が恐る恐るそう言うと、聞こえたのかマコトが顔を上げた。
「ごめ~んっ! ポスターの許可印ならちょっと待ってて。今、順番待ちなんだよね~! 先にののこちゃんにポスターを渡してくれる?」
マコトが手を上げてそう言えばののこがすぐに飛んでくる。杏奈からポスターを受け取ると、ののこは「ばびゅーん!」と言って彼のところへポスターを届けた。
「もうすぐ寝子祭だね~! 杏奈ちゃんもたのしみだよね!」
「う、うん」
マコトに言われ、頷く杏奈。ののこもまた、作業に追われながらも近づいてくる寝子祭が待ち遠しく思う。
寝子祭までの時間は少ない。
果たして準備は整うのだろうか?
菊華です。
寝子祭関連第2段! という事で前日談を書きます。
概要
今回は
・寝子祭にだす模擬店や出し物の準備あるいは練習している様子。
・寝子祭まであと少しなので楽しみにしている様子。
を中心に書いていきます。
因みに1週間前から届け出を出せば24時間学校内で準備をできます。
その他、今回は寝子祭準備に関するアクションであれば、学校外での活動シーンでもOKです。
また、参加条件は特にありません。皆で楽しんでまいりましょう。
アクションの例
・模擬店の準備にてんてこ舞い!
・ステージで披露する出し物の練習、がんばるぞ!
・お店に出す料理の試食で……食べ過ぎちゃったかも?
・寝子祭のポスター発見! もうすぐだし楽しみだな~!
など
登場NPCに関して。
寝子校に関係するNPCは「自然な形」でしたら誰でも登場できます。
それではよろしくお願いします。