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【中間テスト】そんなこんなの最終日
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正門を出て少し歩いたところで
天之川 麗仁
は踵を返した。
「今日が新刊の日だ」
柔らかい声で脇道へと入っていった。
やや遅れて
七雅 麗音
が正門から出てきた。しなやかな歩き方で車道に停まっていた高級車に近づいていく。三十代半ばと思われる凛々しい男性が運転席から降りて後部座席のドアを開けた。
麗音は品よく微笑む。
「お待たせ、杉田さん」
杉田は恭しく頭を下げて、お帰りなさいませ、と静かな声音で言った。麗音が乗り込むのを待ってドアを閉めると速やかに運転席へと着いた。僅かな振動も嫌って滑らかに車を発車させた。
麗音は赤い瞳を閉じて車中で溜息を吐いた。
「今日でテストが終わったから、やっと一息つけるわ」
「納得の出来でしたか」
杉田の声に、そうねぇ、と麗音は振り返る間を空けた。
「姉さんや杉田さんのおかげで上出来よ♪」
ルームミラーに映る杉田の目が優しくなる。
車中の会話を楽しんでいる間に車は小高い丘の上にある高級住宅地に入った。麗音の緩んだ表情が引き締まる。
邸宅の敷地内で車は停まった。逸早く降りた杉田が後部座席のドアを開ける。
「ありがとう」
労いの言葉を掛けて麗音は車を降りた。待ち構えていた使用人達は一斉に頭を下げて、お帰りなさいませ、と凛とした声で出迎えた。
その中心には着飾った姿の祖母がいた。失礼のない楚々とした動きで麗音は進み出た。
「只今、戻りました。お祖母様はこれからお出かけになられますか?」
小さな声に耳を傾けて、はい、承知しました、と麗音は頷いた。
「夕飯の支度は私にお任せください。いってらっしゃいませ、お祖母様」
微笑みで祖母を送り出した麗音は邸宅の中へと入っていった。
自室のベッドに麗音は仰向けに倒れ込んだ。手の甲を目元に当てて、疲れたわ~、と本音を漏らす。
少しの間、同じ姿勢のままでいた。浅い眠りの狭間にいた時に、そうよ、と急な声で起き上がる。
書架から一冊の本を取り出し、机に着いた。スピンを頼りに頁を開く。制服の胸ポケットに入れていたイヤホンを耳に装着。機器を操作してお気に入りのアイドルグループの曲を流す。
「今日こそ、犯人の実像に迫るわよ」
真剣な目で本を読み始めた。え、ウソ、と驚いた表情を見せる。そんな、と狼狽えた声を出し、目を潤ませた。時に人物に成り切って身体が激しく動いた。
濃密な時間を過ごしている最中、ドアをノックする音が聞こえてきた。何回かの繰り返しでようやく気が付いた。
麗音はイヤホンを外しながらドアに声を掛ける。
「はーい、鍵は掛かってないわよ」
ゆっくりとドアが開いて銀製のトレイが現れた。上には乳白色に薔薇の模様をあしらった茶器が乗っていた。使用人の一人が気を利かしたのかと思えば、運んできたのは十歳年上の姉であった。
「姉さん、どうしたのよ?」
「少し相談に乗って貰いたくて。それとミルクティーはいかが?」
「もちろん、いただくわ。姉さんの淹れてくれたミルクティーは絶品だから♪」
木目の美しい円卓に茶器が運ばれ、二人だけの茶会が始まった。
ソーサーからカップを持ち上げ、麗音は香しい匂いを楽しんだ。柔らかい色合いを愛でて口に含む。
「……香りを邪魔しない甘さが口の中にすっと広がるわ。姐さんの淹れる紅茶は本当に美味しいわ」
ソーサーにカップを戻した麗音は穏やかな口調で言った。
「相談は杉田さんのことよね?」
姉は頬を赤らめてこくりと頷いた。スカートの上に置いた指がもじもじと動く。
横にいた麗音は、赤くなる姉さん可愛い、と黄色い声を上げた。姉はからかわれたと思い、少し頬を膨らませた。その姿もまた愛くるしいものであった。
二人の遣り取りは恋を絡めて弾んで時は瞬く間に過ぎていった。
「そろそろ夕飯の支度をしないといけないわ」
「今日はありがとう。相談に乗ってくれて」
引き上げようとする姉を麗音がやんわりと引き留める。
「姉さんも手伝ってね。花嫁修業も兼ねて」
その言葉に姉は顔を夕焼け色に染めて、はい、と小さい声で答えた。
「やっぱり姉さん可愛い!」
麗音の声に姉は、もう、と小さく怒って見せた。
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担当ゲームマスター
黒羽カラス
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2015年05月03日
参加申し込みの期限
2015年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2015年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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