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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
サマー！ 部活動のお時間です！ ～運動部編～
空手部１ ＜タフ過ぎる奴らの山合宿＞
空手部一行は森の中のロッジにやって来ていた。
「まさか夏合宿で山に行くとは思ってへんかったなぁ」
鳳 飛鳥はロッジのバルコニーで深緑の風を楽しんでいる。
「こういう雰囲気で空手の練習って、すごいしっくりくるわ」
さっそく拳を突き出し気分を上げていく。
「いやー合宿ってテンションあがりますよね！」
浅沼 柳司は大自然の中へ飛び込んだ開放感というよりは、補習から解放されて手にした自由に気を昂らせている。
「山ごもり、久々だな」
とことん身体を苛めてやる。鳴神 楓の意気込みも上々だ。
「いやいや、鳴神先輩山ごもりて……練習は山中ですけど、寝泊まりはこのロッジ（温泉付き）ですから！」
柳司の柔らかいツッコミに、楓は野性味あふれる笑みで応える。
「けっ、せっかくこんな山奥まで来たんだし、昼夜丸々山を楽しみたいじゃねぇか。俺はその辺の草むらで野良させてもらうぜ」
「夜はバーベキューですよ」
「……飯だけは食いにくるわ」
「えー滝があるの！？ ほんま！？」
飛鳥が、バルコニーの長木椅子に座るロッジの管理人と盛り上がる。
「ああ、知る人ぞ知る、それはそれは美しい滝じゃ」
齢いくつなのだろうか。白いひげを好き放題伸ばし、眉毛も太く目の光を隠している。一見して怪しい風貌だが、ナチュラルなコンセプトのロッジを背景にするとやけにしっくりくる。
「他にも落雷や大地震も耐え抜いた、大人が５人手を繋いでやっと囲うことのできる太い幹を持った伝説の木、山下の農民を悩まし、多くの猟師が打ち損じている獰猛な巨大熊……この山にはたくさんの名物があるのじゃ」
どこか遠くの空を見上げているようだが、目が隠れているのでよくわからない。
「へー楽しめそうじゃねぇか」
楓の血が躍る。
「まず滝のほう行ってみよー行き方は教えてもらったから！」
「よっしゃランニングで行きましょ」
考えるよりまず行動。誰が指示するわけでもなく荷物をまとめだす。それを見届けながら、この地に身を置いて長い管理人は低い声で警告する。
「気をつけなされよ……名物は多いが、その分リスクも高い。滝への道も並みなものではないぞ。これまで何人も、わしは断念して引き返してくる泊まり客を迎えてきた。せめて途中にある関門だけでも知っておくといい。例えば道幅３０センチあるかどうかの崖には」
「よーしみんな行こかー！」
「おーっす！」
すでにロッジを離れ、獣道へと入っていく空手部一行。管理人の話など耳に入っていなかった。
「……」
老人の片眉が上がり、眼光が空手部たちの背中を射抜いた。
「老婆心を無下にするとは。断念してきた者たちの典型じゃな。今日のところは、滝までの道の１７の関門のうち、４関門くらいで断念してくることじゃろう。晩飯は早めに用意しておいてやるかのう」
「いえーい滝到着ー！ 一番乗りやでー」
一本指を立てながら柳司が飛び跳ねる。人の手の全く加わっていない山の奥の奥に、確かに滝はあった。垂直の岩肌を広く厚く、しぶきと轟音を立てて滝は幾重にも分かれて落ちている。あるところでは張り出した岩にぶつかりはじけ、あるところではちろちろと弱く流れ、あるところでは直下で強く水面を叩き付けていた。
「え、誰が一番だって？」
声のした方を見上げる。木の枝に立っていたのは楓だった。
「お前らが迂回路歩いている間に、俺は木々を伝ってショートカットさせてもらったぜ。そのほうがトレーニングになるからな」
「さすが鳴神先輩……まあ、正常な人の中では一等ってことで！」
「違いねぇな」
人外であることは楓自身が最も知っている。
「いやー景色さいこー水しぶきが気持ちええー！」
飛鳥も柳司から少し遅れて到着。他の部員も続々とランニングで滝壺へ上がってくる。
「みんな無事やね！」
「ですねー思っていたよりも近かった感じすねー」
「途中ちょっと危険なところもあったけどなー敷木がほとんど抜け落ちてる吊り橋とか」
「まーいいウォーミングアップにはなりましたね」
「そやねー」
「せっかく来たんだ、滝行やろうぜ。ただしフツーに死ぬ可能性もあるからやりたい奴だけな」
「おーいいですね。俺付き合いますよー」
楓の提案に柳司が軽い感じで乗っかる。
「着替えの服とか持ってきてへんから、うちはパスしとくわ」
飛鳥は滝のそばで蹴り練習をするという。
「風邪ひかんようになー」
空手部たちはそれぞれの心身鍛錬に没頭する。
空手部一行は森の中のロッジにやって来ていた。
「まさか夏合宿で山に行くとは思ってへんかったなぁ」
鳳 飛鳥はロッジのバルコニーで深緑の風を楽しんでいる。
「こういう雰囲気で空手の練習って、すごいしっくりくるわ」
さっそく拳を突き出し気分を上げていく。
「いやー合宿ってテンションあがりますよね！」
浅沼 柳司は大自然の中へ飛び込んだ開放感というよりは、補習から解放されて手にした自由に気を昂らせている。
「山ごもり、久々だな」
とことん身体を苛めてやる。鳴神 楓の意気込みも上々だ。
「いやいや、鳴神先輩山ごもりて……練習は山中ですけど、寝泊まりはこのロッジ（温泉付き）ですから！」
柳司の柔らかいツッコミに、楓は野性味あふれる笑みで応える。
「けっ、せっかくこんな山奥まで来たんだし、昼夜丸々山を楽しみたいじゃねぇか。俺はその辺の草むらで野良させてもらうぜ」
「夜はバーベキューですよ」
「……飯だけは食いにくるわ」
「えー滝があるの！？ ほんま！？」
飛鳥が、バルコニーの長木椅子に座るロッジの管理人と盛り上がる。
「ああ、知る人ぞ知る、それはそれは美しい滝じゃ」
齢いくつなのだろうか。白いひげを好き放題伸ばし、眉毛も太く目の光を隠している。一見して怪しい風貌だが、ナチュラルなコンセプトのロッジを背景にするとやけにしっくりくる。
「他にも落雷や大地震も耐え抜いた、大人が５人手を繋いでやっと囲うことのできる太い幹を持った伝説の木、山下の農民を悩まし、多くの猟師が打ち損じている獰猛な巨大熊……この山にはたくさんの名物があるのじゃ」
どこか遠くの空を見上げているようだが、目が隠れているのでよくわからない。
「へー楽しめそうじゃねぇか」
楓の血が躍る。
「まず滝のほう行ってみよー行き方は教えてもらったから！」
「よっしゃランニングで行きましょ」
考えるよりまず行動。誰が指示するわけでもなく荷物をまとめだす。それを見届けながら、この地に身を置いて長い管理人は低い声で警告する。
「気をつけなされよ……名物は多いが、その分リスクも高い。滝への道も並みなものではないぞ。これまで何人も、わしは断念して引き返してくる泊まり客を迎えてきた。せめて途中にある関門だけでも知っておくといい。例えば道幅３０センチあるかどうかの崖には」
「よーしみんな行こかー！」
「おーっす！」
すでにロッジを離れ、獣道へと入っていく空手部一行。管理人の話など耳に入っていなかった。
「……」
老人の片眉が上がり、眼光が空手部たちの背中を射抜いた。
「老婆心を無下にするとは。断念してきた者たちの典型じゃな。今日のところは、滝までの道の１７の関門のうち、４関門くらいで断念してくることじゃろう。晩飯は早めに用意しておいてやるかのう」
「いえーい滝到着ー！ 一番乗りやでー」
一本指を立てながら柳司が飛び跳ねる。人の手の全く加わっていない山の奥の奥に、確かに滝はあった。垂直の岩肌を広く厚く、しぶきと轟音を立てて滝は幾重にも分かれて落ちている。あるところでは張り出した岩にぶつかりはじけ、あるところではちろちろと弱く流れ、あるところでは直下で強く水面を叩き付けていた。
「え、誰が一番だって？」
声のした方を見上げる。木の枝に立っていたのは楓だった。
「お前らが迂回路歩いている間に、俺は木々を伝ってショートカットさせてもらったぜ。そのほうがトレーニングになるからな」
「さすが鳴神先輩……まあ、正常な人の中では一等ってことで！」
「違いねぇな」
人外であることは楓自身が最も知っている。
「いやー景色さいこー水しぶきが気持ちええー！」
飛鳥も柳司から少し遅れて到着。他の部員も続々とランニングで滝壺へ上がってくる。
「みんな無事やね！」
「ですねー思っていたよりも近かった感じすねー」
「途中ちょっと危険なところもあったけどなー敷木がほとんど抜け落ちてる吊り橋とか」
「まーいいウォーミングアップにはなりましたね」
「そやねー」
「せっかく来たんだ、滝行やろうぜ。ただしフツーに死ぬ可能性もあるからやりたい奴だけな」
「おーいいですね。俺付き合いますよー」
楓の提案に柳司が軽い感じで乗っかる。
「着替えの服とか持ってきてへんから、うちはパスしとくわ」
飛鳥は滝のそばで蹴り練習をするという。
「風邪ひかんようになー」
空手部たちはそれぞれの心身鍛錬に没頭する。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2014年05月17日
- 参加申し込みの期限
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- 2014年05月24日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2014年05月24日 11時00分
