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ランチタイムが過ぎると客足も落ち着いてきた。璃人と日菜にヒマワリを売り、夏の花について雑談をした。
「夏なら……桔梗もいいと思いますの。浴衣の柄にもよく使われていますわ。あとは朝顔も風情がありますの」
「メモメモ……なるほど。和風の夏の花はしっとりしたイメージなのね」
「ふむー。和ロリにするには工夫がいりますね。外国の夏らしい花も教えてもらえますかっ?」
「外国の花だとユリですね。本来は夏に咲く花なんですよ」
「「へー!」」
ユリは使いやすそうだ、と璃人と日菜は表情を明るくした。ふたりは礼を言い、店を後にする。柚乃も姿が見えなくなるまでふたりの後ろ姿に手を振った。
切り花のヒマワリがあらかた売れたころ、
椿 美咲紀
がグルメパンダの前を通りかかった。美咲紀と柚乃はシマリス書店の押し花教室で面識がある。美咲紀に気づくと、柚乃はにこやかにあいさつをした。
「こんにちは、柚乃ちゃん。今日のお花はヒマワリなのね」
「ええ。残っているのは鉢植えのものだけですけれど」
「2鉢くださいな。流石ね、元気よく咲いてるな♪」
「ふふ。ありがとうございます」
客足が落ち着いていたため、柚乃は美咲紀と花についての話を楽しんだ。
ヒマワリはロシアの国花であり、種が食料用に多量に栽培されている。太陽と深い結びつきのある花で、ギリシャ神話にはヒマワリのエピソードもあった。
「神話、ですか。あまりくわしくはないのですけど、確か片想いに関するものだったような」
「そうね。昔、太陽神アポロンに恋をした水の精がいたのだけれど、叶わない恋に嘆いているうちにヒマワリの花になってしまった。という話があるの」
「元気なイメージの強い花だけに、少し意外ですね」
「いつか私も、そんな情熱的な恋がしたいかな。ふふ」
ヒマワリの世話をしながら、美咲紀が照れくさそうにつぶやいた。
「こんにちは……美咲紀さんでしょうか」
「あっ、森さん」
美咲紀と柚乃が声のほうへ振り向くと、美化委員の校外活動を終えた
森 蓮
が立っていた。彼は校外活動として街の清掃をしてきたところだ。
「そこのヒマワリが素晴らしかったもので近くで見たいと思ったのですが、奇遇ですね」
「こんなところで会うなんてね。柚乃ちゃん、紹介するよ。この人は
森 蓮
さん。同じ美化委員なの」
「こんにちは。兎沢 柚乃です」
美咲紀の助けを受けながら、柚乃と蓮はお互いの自己紹介をすませた。柚乃が高校に通わず、近いうちに島を出て祖母の会社で修業をすることを聞くと、蓮はほう、と息を漏らした。
「そのお年で決意を固めるのはさぞ大変だったのでしょう。周囲の反対にも負けず、自分の意志を貫こうとする姿は立派だと思います」
「……いえ、そんなに立派なものではありませんの」
これまで自分の希望を肯定された経験が少なかった柚乃は思わず目線を下げた。胸の前で両手の指を困ったように遊ばせている。
「実は……仲良くなったお友達がいて、寝子高に入ろうかと考えたこともありましたの。でも、今から学校に入学するのは寝子高の校風が自由でも難しいみたいで」
「そっか。高校を中退してたなら編入扱いになるけど、柚乃ちゃんの場合は高校に初めていくから入学扱いになるのね」
「ええ。それだと、来年の4月から入らないといけないそうですの」
柚乃は寝子高にすぐ入学ができないとわかったとき、安心と残念が入り混じったような気持ちになった。もし、何の問題もなく入学できたなら……自分は寝子高に入学していただろうか。
……入学、してしまったかもしれませんわ。
でも、この気持ちを人に伝えるのは今ではない。
「迷っているのですか? 柚乃さん」
言葉が無くなった柚乃を案じて蓮が声をかける。柚乃はゆっくりと首を横に振った。
友人たちが卒業したあと。自分が立派になってから笑い話として聞いてもらうのだ。そう決めてからは悩むことはなかった。
「いいえ。いい刺激をいただきましたの」
「それならよかったです。……心理学の本によれば、人は苦しみ抜いたことに価値を見い出すそうです。どんな道を選んでも反対する方はいるでしょうし、その中には今まで柚乃さんを応援してくれた方もいるかもしれません」
「……」
思い当たることもあるらしく、静かになる柚乃。その背中を美咲紀がぽんぽんと優しく叩いた。
「ですが、柚乃さんの人生は柚乃さんのものです。がんばってください」
「はい。ご期待に沿えるよう、がんばりますわ」
「私も応援してるよ! この1鉢は柚乃ちゃんにプレゼント。離れていても、この島のみんなはいつも一緒だからね」
「……はい!」
美咲紀の心づかいはしっかりと柚乃の胸に届いた。柚乃の新しい部屋の窓辺には、もらったヒマワリが胸を張っていることだろう。
「あの。森さん」
日が暮れて店じまいもすむと、柚乃は途中まで美咲紀を送ろうとしていた蓮に声をかけた。袋に入れたヒマワリの鉢をそっと手渡す。
「このヒマワリ、最後の一鉢なんですの。よかったらもらっていただけませんか?」
蓮は柚乃の気持ちをくみ取ると、ヒマワリの入った袋に手を伸ばした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
相馬 円
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月22日
参加申し込みの期限
2013年08月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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