this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
<< もどる
1
…
34
35
36
37
38
…
40
つぎへ >>
●一緒に味わう
放課後、いつものように
神条 誠一
は
バスケ部
の練習に勤しんでいた。
冬とはいえ、体育館でバスケのきつい動きをしていれば、すぐに汗が流れ落ちてくる。
それをTシャツで無造作に拭きながら、やはりいつものように誠一は思うのだ。
―――もっと、うまくなりたい。
誠一はふるりと首を振り、体育館の2階の窓から見える雲混じりの空を見上げる。そしてこの空が続く海を越えた国―――アメリカの事を思った。
アメリカ留学。誠一の心の中で何かの拍子に飛び出す単語だ。バスケの本場、アメリカへの憧れがないと言ったら嘘になるけど。
その時上級生の声が飛んだ。
「神条! 次は3メン100本! 落としたら0からやり直しだからな!」
「ハイッ!」
誠一は大きな声で返事をする。留学は……まだいいや。日本一の高校生になったら考えよう。
誠一はバスケットボールを持つとコートに入っていった。
厳しい練習を終え体育館の片付けを済ますと、誠一は部員達と別れ1人校舎に向かった。
北校舎を通り抜け、中庭に面した渡り廊下を通りながら、誠一はいつもよりも学生が多く残っている事に驚く。そして冬だというのに中庭にもちらほらと仲睦まじい男女の姿が見受けられ、誠一は思わず苦笑した。
(まぁ朝から色んな奴らがソワソワしてるなぁ)
バレンタインなのは分かるが、どうも寝子高はカップルが多いような気がしないでもない……そして俺もそれに含まれるんだけど。
思考が自分の幸せに飛び、誠一はつい口の端を緩ませる。そしてぷるぷると頭を振ると、待ち合わせの1年9組の教室へと急いだ。
陸上部
の練習を終えた
鴇波 羽衣
は、待ち合わせの教室に急いでいた。ピンクのリボンでラッピングされた水色の袋を胸に大事に抱え、早く会いたくて走り出しそうになるのをぐっとこらえ、誠一との待ち合わせ場所に急ぐ。
教室の窓辺に人影が見える。間違いない。あたしが彼を間違える訳がない。羽衣は教室の入り口に立つなり言った。
「誠一くん、お待たせ!」
振り向く誠一の元に羽衣は駆け寄る。嬉しくてそのままその胸に飛び込みたいけれど、直前で何とか思い留まりブレーキをかける。と、その瞬間に誠一にくいっと腕を取られ、羽衣はぽすんと彼の胸の中に収まった。
「あ、あのっ、あのっ……ま、待った?」
飛び込みたいなとは思ったがまさか本当になるとは思わず羽衣は慌てる。そんな彼女の耳元に誠一は屈み込みながら囁いた。
「……いや? 待ってないよ」
その低く色っぽい声音に羽衣はぞくりとなる。耳まで真っ赤になった羽衣を見て、誠一がくすぐったそうに笑った。
誰もいない教室。邪魔されることがない空間で、2人は向かいあう。
「あのね誠一くん、渡したいものがあるんだけど」
静かな教室で羽衣の可愛らしい声が思いの外響く。彼女は誠一の前に大事に抱えていた袋を差し出した。
「はい、チョコレート! バレンタインだもんね♪」
「サンキュー」
誠一はありがたく羽衣から袋を受け取る。羽衣がにこにこしながら言った。
「あたしね、少しは料理上達したんだよ~」
「これ、手作りなのか?」
誠一が少し心配そうに羽衣を見る。いや、彼は味の心配をしているのではない。あまり料理が得意でない羽衣はしょっちゅう怪我をしてしまうのだ。誠一はまた羽衣が怪我をしたのではないかと心配していた。
誠一の心配が分かった羽衣はおかしそうに首を振って自分の手を見せた。
「大丈夫だよ。ほら、手の怪我も一ヶ所で済んだし」
そしてその可愛らしい絆創膏が貼ってある手を引っ込め言葉を続けた。
「それに、誰にも手伝ってもらわないで1人で作ったし……ほら、こういうのはやっぱり、自分の力だけで作りたいなって」
そこまで言って羽衣は言葉を止めた。そして目の前の誠一を不思議そうに覗き込む。
「……どうしたの誠一くん、どうして笑ってるの?」
「……いや、ごめん。あんまり羽衣が嬉しそうな顔をしてるから」
誠一は楽しそうに羽衣の顔を見つめる。羽衣が、え? と両手で頬を押さえた。
「あたしそんなに嬉しそうな顔をしてるかな……?」
「してるしてる」
誠一が目を細める。羽衣は「えー?」と照れながらも頬を赤くして口を開いた。
「そうだね……嬉しいよ。だって、その……誠一くんの彼女として、こうしてバレンタインのチョコを渡すことができるんだもの」
そして羽衣はペロリと舌を出すと、上目遣いに誠一を見た。
「……えへへ、ちょっと恥ずかしいこと言ったかな?」
優しい瞳で羽衣を見つめていた誠一は、静かに首を振った。
「いや……ありがとう」
そしてぽんぽんと羽衣の頭を叩く。
「これからもよろしくなっと」
「……うん!」
嬉しそうに羽衣が頷いた。
開けて開けてと言う羽衣の言葉に、誠一はもらった袋のリボンをしゅるりと解く。中には小さなチョコ菓子が幾つも入っていた。
「ガナッシュっていうのを作ってみたの。普通のチョコといちごミルク味のと」
「へえー、美味そうだな」
誠一は素直に感心する。気のせいではなく、最近羽衣の料理の腕は上達してきてるようだ。
(今度は一緒に何か作っても楽しそうだな)
可愛らしい菓子を前に考えていた誠一に、羽衣が言った。
「チョコ、食べてくれる?」
「え、今?」
「もちろん今だよ、感想聞きたいな~」
可愛らしく首を傾げる羽衣。勿論誠一に異論もなく、
「ガナッシュか、結構ふんわりしてるんだよなこれ」
と言いながらチョコを1つ口に運んだ。
「ねえ、美味しいかな……?」
羽衣はキラキラした眼差しで誠一を見つめる。誠一はゆっくり味わうと、笑顔を見せた。
「うん、美味い」
「ほんと?!」
やった! と跳び上がらんばかりに羽衣は喜ぶ。
羽衣はチョコ作りをしている間中幸せでしょうがなかった。彼のためにチョコを作れる幸せ。そしてそれを彼が当たり前のように食べてくれる幸せ。
(ほんとに……あたし誠一くんの彼女なんだ)
そう思うと胸がきゅんと痛くなる。そんな自分を誠一に悟られないように、羽衣は明るく言った。
「あたしもひとつ食べようかなー」
そして自分が作ったチョコを1つつまんでへへと笑った。
「ほら、一緒に食べた方が楽しいし」
「……一緒に?」
誠一の瞳が悪戯っぽく光ったが、羽衣は気付かない。
「うん、一緒に!」
元気にそう言って羽衣は口にチョコを放り込む。すると誠一が言った。
「そうだな、折角だから一緒にいただこうか」
そしてぐっと羽衣の頭を引き寄せると、唇を合わせた。羽衣の舌に載せられたチョコの味が、誠一の舌に絡め取られる。誠一はゆっくりとそれを味わうと、静かに唇を離した。
「……ん、一緒の方が美味い」
誠一は口の端についたチョコを親指で拭うと、ペロリと舐める。それは勿論羽衣の口にあったチョコで。その仕草に羽衣は今さっき自分達が行った結構なキスの感触を生々しく思い出す。ぼぼぼっと羽衣の顔が首まで真っ赤になった。
「……一緒にって、そういう意味じゃ……!」
「いや、美味かったよ?」
両手に拳を作って抗議する羽衣に、誠一は悪戯っぽく微笑む。
誠一と付き合ってからもドキドキさせられっぱなしの羽衣。
(うう、心臓が保たないよ……)
そう思いながらも誠一の笑顔を見て、またドキンとしてしまうのだった。
<< もどる
1
…
34
35
36
37
38
…
40
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
46人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月15日
参加申し込みの期限
2016年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!