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【バレンタイン】学生達のValentine's Day!
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●本命(?)チョコ
「どうするの……このチョコ……」
青山 絢
は困り果てていた。ガッツリと気合いの入ったチョコを手に、困り果てていた。
―――そういえば、もうそんな季節だったのね。
もうバレンタインなんて1月から商戦が始まっているのに、絢は2月に入りようやくそんな感想を漏らす程度だった。
(んー……ニャロルチョコででもお茶を濁そうかしら)
バレンタイン1週間前。シーサイドにあるマンションの居間で絢がのんびりと考えていた時、とうとう同居している従姉妹からカツが飛んだ。
「もう! そんな安易なことでどうするの!」
「あ……安易じゃダメかしら……?」
「仮にも女子高生でしょ?! バレンタインに乗らなくて何に乗るって言うのよ!」
「何に乗るのかしら……て言うか私、仮じゃないわ」
「あーもうごちゃごちゃ言わずにキッチンに立つ!」
従姉妹はガシッと絢の両腕を掴むとソファから立たせる。そのままずいずいと絢はキッチンに引っ張って行かれ、手作りチョコの特訓が始まった。
こうして迎えたバレンタインデー当日。絢は呆然と放課後の教室で座っていた。
手には本命の彼氏に贈るような、気合いの入ったチョコレート。ラッピングも本格的だが、中身も本格的。1週間特訓した絢お手製の絶品チョコレートだ。
これを貰える男子はさぞ幸せだろう……が、そんな男子がいれば絢はここまで困ったりしていない。
そう、絢は彼氏もあげる相手もいないのに、こんなチョコを作ってしまったのである。
もう絢は身動きが取れない状況だった。こんな気合いの入ったチョコレートをどうしろというのか。
まさか男子には渡せないだろう。気もない男子に渡して勘違いされても困る。では女子に……と考え、絢は深い溜息をついた。
(さっきもごめんなさいって言ったばっかりじゃない……)
元々女友達にはニャロルチョコ詰め合わせとかを贈ろうと考えていたのだ。それが怒濤のガッツリチョコ大作戦に巻き込まれた結果、絢は友チョコを用意しそびれてしまったのだ。
案の定色々と友人から友チョコを貰ってしまった絢。勿論本日はこの本命(?)チョコしか持って来ておらず、友チョコを貰う度に「後日お礼をさせてね」と謝るはめになっていた。
(……何だろう、この言いようのない理不尽さは)
絢は己のチョコを睨む。どうしてこんなに苦労した挙げ句に扱いに困らねばならないのか。バレンタインはいつから苦行のイベントになり果てたのか。
チョコの貰えない男子からしたら180度真逆な苦しみで絢がまた深い溜息をついた時、ガラリと教室の扉が開いた。
「あ……津止先生」
それは担任の
津止 孝道
だった。孝道の眉がくっと意外そうに上がる。放課後だいぶ遅い時間になっていたので、孝道もまさか教室に生徒が残っているとは思ってなかったのだろう。しかし孝道は絢に一言も発することなく教室前の棚に歩いて行き、ごそごそと何かを探し始めた。
(忘れ物でもしたのかしら?)
恐らくそんなところであろう。絢は声をかけようかと思ったがすぐに首を振った。音楽以外の事だと非常に口が重い孝道。会話は成り立たないだろう。
しかし、孝道は時間が経ってもまだごそごそしている。どうやら探し物が見つからないらしい。その時、絢の頭にある事が思い浮かんだ。絢はそっと席を立ち、孝道に歩み寄った。
「先生、お探し物ですか? 一緒に探しましょうか?」
内心ちょっと困っていたのだろう。孝道はその石像のような口を開いた。
「うむ……ファイルがどうしても見つからなくてな。青いやつなのだが」
「青いファイルですか? 大きさは?」
絢はファイルの特徴を聞き、一緒に探し始めた。そして数分後、別の棚を覗いた絢の目が大きくなった。
(あった!)
特徴も一致するし、件のファイルで間違いないだろう。しかし絢はすぐに孝道に声をかけず、そっとそのファイルの上に何かを載せて、孝道の方に差し出した。
「先生、ありました。ファイルです」
「そうか。助かっ……た?」
孝道の目がぱちくりと見開かれた。これはなかなか貴重な事である。孝道はファイルと……その上に載せられた小綺麗な包みを凝視していた。
「これは?」
「チョコです」
「なぜここにある?」
「先生にあげるためです」
「どうして私が貰うのか?」
何だか禅問答のようだ。絢がとどめの一撃を放った。
「私がファイルを見つけたお礼に貰って下さい」
グッと孝道が詰まる。そのまま石像のように黙ってしまった孝道に絢はペコリと頭を下げた。
「ファイル見つかって良かったですね。では失礼します」
そして絢は1人教室を後にした。廊下を歩くその足取りは軽やかだ。
口も堅くて(というか重くて)勘違いもしない。まさに孝道は絢の変に気合いの入ったチョコを受け取る人物にうってつけだ。
(受け取った時のあの先生の顔)
きっと彼も理不尽だと思ったに違いない……先生、ごめんなさい!
心の中でぺろりと舌を出しながら、絢は心安らかに帰宅するのだった。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
恋愛
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
46人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2016年09月15日
参加申し込みの期限
2016年09月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2016年09月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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