いよいよ夏も後半戦。
ますます猛る太陽に、寝子島の別荘で目を覚ました
ロザリー・マルリアーヴは眉をひそめた。
「朝だというのに……こう暑いと、エアコンは欠かせないわね」
リモコンを手に取り、ボタンに指を乗せる。
が、次の瞬間。窓をガツンと叩く音で振り返ると、窓の外には大きな鷹がこちらをじっ……と睨んでいるのが見えた。
鷹はロザリーから目を離さず、一定の間隔で窓ガラスを嘴でつつく。
「……鳥も暑いのかしら」
駆け寄って嘴で傷のついた窓ガラスを開けると、鷹はその大きな翼を広げ、ロザリーの持っていたリモコンを強奪して飛び去っていった。
「あ、こら!」
ロザリーの静止も聞かず、鷹は九夜山へと飛んで行く。
九夜山に入り、鷹の飛んでいった付近を探すと、はたしてリモコンは見つかった。
ただし、崖の中腹にだが。
崖の上からリモコンの置かれた鷹の巣を見ながら、ロザリーは困り果ててしまった。
「あんなところにあるなんて、どうやって取ればいいのかしら……あら? なんだかリモコンがたくさんあるような……?」
お久しぶりです、むょりんです。
今回はなぜかリモコンを収集する癖のある鷹からリモコンを取り返すシナリオです。
自分の家や店などでリモコンをとられたから取り返すため、
とられた知人を助けるため、
たまたま山登りしてて遭遇した、
参加する理由は自由です。
以下は状況の説明になります。
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・場所は九夜山の中にある切り立った崖。崖の高さは10メートルほどで、その崖のちょうど中間あたりに鷹の巣があります。
・巣は少し出っ張った岩の上にあるため、ある程度安定しています。
・崖に木は生えておらず、地盤がゆるいため崖をそのまま登ろうとするのは危険です。また、崖を破壊すると崖が崩れる危険があります。
・リモコンを取ろうとすると鷹が反応し、邪魔をしてきます。
・スタート地点は崖の上でも下でも構いません。また、崖は回りこむことで上下を行き来することができます。
・「リモコンの代わりになるようなもの」を差し出せば、鷹が交換してくれるかもしれません。
・鷹はリモコンを集める癖はありますが、それ以外は至ってフツウの鷹です。あまりいじめないようにしましょう。
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誰かと協力するもよし、その場にあるツタなどでひみつの道具を作ってもよし。
自由な方法で、楽しみながら巣からリモコンを奪還してください!