美味しいお茶を飲みながら雑談しない?
少しならお菓子も用意してあるからご自由にどうぞ。
ただの雑談だから話題は茶道の事だけじゃなくても何でもOKだよ!
校内での宣伝効果は絶大だったろうね。
何の準備もしていないが思わず私も参加したくなってしまった。
意外と樋口教諭のオフはああいったスタイルなのかもな。
構わんよ、そもそも呼び方はこちらの要望だからね。
というかホスト部なんてものがあるのか。興味を引かれるな。
いや、私は民草との交流も好むところだ。特別気構える必要は無いさ。
しかし持て成したいというなら止めはせんよ? 好きに傅いてくれたまえ。
え、知り合いではないんですか?
いえ、そういうわけでは無いのですが……
そうですね、人にはいろんな面があるものです。
賑やかになることはいいことです。増えるといいですね
意外ではありましたが洋装も大変似合っていますよね。平時で見れるとラッキー、な気がします
……現代で姫といっても我々とそう変わらないと思い、いつも通り接してしまいましたが……
やはり持て成さないとだめ、なんです?(首を傾げる)
ああ、ネコフェスのポスターは俺も少し驚いた。
和装のイメージが強かったが、ああいった服装で音楽に携わる姿も様になっているからな。
ふむ、流石に一人だけ様付するのも妙だろう。
嬢が不服なら姫にしようか、怜悧姫?
ホスト部の面々なら姫に傅いてくれるかもしれないが、此処は茶道部。
故にそこまで厚遇出来ぬことはご容赦頂きたいな。
やあ、香苗クンもよろしく。
人は見かけによらないという言葉の好例を見た気分だね。
ポスター効果で入部者が増えたりしないものかな。(クスクスと笑う)
(きょとんとして)いや? 彼とはまるきり初対面だが。
香苗くんはそういうマナーを徹底させたい人かな? 直せと言われれば直すよ。
法仙さんですか。私は1年4組の時枝香苗と申します。よろしくお願いします
そうだったのですか?たしかにポスターは貼られていましたが……
あれ、樋口先生だったんですか。意外な一面を見たような気がします。
ふむ……(先輩にくん付けに違和感を覚え)姫様はナイトウォーカー先輩のお知り合い?親しい人なんですか?
樋口教諭といえば、ネコフェスのポスターに起用されていたね。
茶道という伝統文化を指導する立場ながら
フェスという現代文化にも積極的に関わる姿勢は好感が持てるな。
ああ、それと私への敬称は様か姫で頼むよシグレくん。何なら姫様でもいい。
ああ、ここは茶道部で間違いない。
俺は部長をつとめさせてもらっている2年のシグレ・ナイトウォーカーという。
入部を歓迎しよう、法仙怜悧嬢。
丁度Ms.樋口が顧問になってくれたところでな。
公認部になった分活動場所や予算の融通も利くようになったから助かっているよ。
失礼。茶道部はここで合っているかな?
新しく入部させてもらった法仙怜悧という者だ、よろしく頼むよ。
何やらつい先日公認部に昇格したそうだね。喜ばしいことだ。
こんにちは三希さん。あまりお気になさらず……
学期末や長期休み前は忙しい人もいますから。自分のペースでゆっくりでも良いと思います。
あら、そうだったんですね。ありがとうございます
公認部ですか……予算が貰えると言うのは嬉しいですね
樋口先生は茶道の経験もありそうに見えますし、心強いです。これからが楽しみですね
よぉ、三希。
顔出しのことなら気にするな。
ほら、期末とかあったし色々慌しい時期が重なってたから。
うちは割合緩い部だし、無理の無いペースでいこうぜ?
あと公認申請の手続きありがとう。
これでうちも晴れて公認部。
活動場所と予算の確保も出来たから活動もしやすくなる。
顧問のMs.樋口も適任だし、これからが楽しみだな。
おおっ・・・しばらく部活に行かなったけど人が増えてる・・・!!
(勢いよく扉を開け)
長い間部活に顔を出せなくてごめんなさい!
これからは出来るだけ部活を休まないようにします!
あ、それと話は変わるけど顧問の先生が樋口先生に決まったみたい。優しそうな先生でよかった~
ありがとうございます、久世先輩。
赤点をとったら罰ゲームという案もありましたが、それではプレッシャーをかけることになり……
逆に集中できないという事態になる可能性もありますから。
ご褒美のほうが、やる気を出させるには良き手段かと思い提案した次第です
では先輩、お任せ致します。
ナイトウォーカー先輩、私でよければお手伝いします。
もっとも、私が教えられるのは1年の範囲ぐらいですが……
顧問ですか、なるならどんな人でしょうね。
優しい……か……?なんか違うと思うんすけど。
……うわ。まあ赤点で罰ゲームよりゃマシか
ご褒美な、いい奴用意しとけ。
……ドンマイ、ナイトウォーカー。
華道部っつーと……あー。まあいいんじゃねえの?俺は別に大丈夫っす。
……椿姫はなんでもかんでも俺に面倒事を押し付けるな。
(ため息をついてこめかみおさえ)
ああ、そうだ。
先日華道部の部長とも話してたんだが、茶道部も公認部になれないか上に少し交渉してみてもいいだろうか?
顧問と予算がつくし、予算がつけば今後文化祭の時なども動きやすかろう。
ご褒美、ね。
良い案だわ、香苗。
(鈴を転がしたような笑い声をもらして扇子をパンと音を立てて閉じ)
勉強を教えるのはシグレに任せるとして、私はご褒美を用意してあげるわ。
なんだか面白そうだもの。
はい。授業を聞いていればある程度は取ることができます。
ですが、勉強をすれば聞きそびれた部分を補うこともできます。
では久世先輩、赤点をとらなかったら何かご褒美を用意するというのはどうでしょう。
条件をつけるとやる気になる人もいますし、効果的だと思うのですが……。
屋台……ですか。そうですね。いろいろと覗いてみることにします。
あら、智也は随分と優しいことを言うのね。
じゃあ茶道部から赤点をとる子が出ないよう頑張って貰おうかしら。
ふふ、後輩の面倒を見るのも先輩の役目ですもの。
そのはずなんだがな。
ま、あんまり可哀想だったら手助けしてやるのもいいんじゃねえの?
浴衣か……去年着たし、今年は別にいいな。
屋台ぐらいは覗いていくか
千種の言う様に授業をしっかり受けてればある程度とれるはずなんだがな、学校の試験は。
そういえば七夕ゆかた祭りの告知がでてたな。
色々イベントもあるみたいだし、予定がなくても覗いてみると面白いかもな。
よう。
テストの話題か?勉強しなくても授業聞いてりゃ取れるだろ。
祭りか俺は特に予定ねぇな……(思案)……うん、ないな。