ここのメインだな。
芸術ネタに限らず好きに寛ぐと良い。
何もない……と見せかけて俺の淹れた茶位なら用意してある。
茶葉はそれなりに揃えてあるから好みの銘柄があればリクエストに応えてやらないこともないぞ。
ん?
(扉の方から気配がして画集から顔を上げ)
光成じゃないか。
そんなところにつっ立ってないで中に入れ。
(猫って鰹節のくだりを耳に入れながら立って光成にも紅茶を淹れ。
脈絡のない呟きにも至って平然と)
猫は鰹節食べるぞ。
ただ食い過ぎは良くないらしい。
ああ、何か作るんならそっちの作業台使っていいからな。
(くっと親指で指し示したのはティーセットの乗ったテーブル脇にある作業台)