旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
(腹が減った…そう、俺は腹が減っている…今から商店街で買い物をして帰って作って…
否…限界だ…とてもじゃねぇが持ちそうも無い。なれば、ここら辺の適当な店で腹を満たす…
そう考えながら、商店街を歩いていると、ふと鼻孔をくすぐる出しの香り…蕎麦か…悪くない
財布の中身を確認……いける)
……。(暖簾をくぐって店内へ。ざっと見渡して適当に空いている先を探す)