旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>千子さん
調味料。そんな感じかもしれないな。
千子さんは何が好きなのかな?
>光村さん
春の陽気はたしかに気持ちいいな。
散歩はするのだが、どうにも運動は苦手だ。
魚屋か、豆腐屋は行ってきたのだが、行ってみるとするかな。
>薄野さん
あ、ああ、その方がいいかと思ったが、そんなに楽しみなものなのか。
昼か?ああ、大体一人で食べているし、全然構わないぞ。
(会計表を見て財布を出しながら)
・・・ではこれで。(財布から数枚お札を取り出して渡す)
>お茶
有難う、では残りの桜餅で一服したらお暇するとしよう。