旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>秋風先輩
おお。ありがとうございます。
耳に残る物をと考えた結果、原点に戻ったこのフレーズ。
笑顔になって頂けたなら大変嬉しく思います。
是非。是非テーマソングを作る際はよろしくお願い致します。
(お茶とお漬物をテーブルに置いて)
はい。緑色のたぬき……緑 色 の た ぬ き 。(カッ!)
緑。そしてたぬき。何ともデジャヴを感じます。
かしこまりました。蕎麦屋すすきのまごころ込めて、美味しいお蕎麦をお持ち致します。
それでは少々お待ち下さいませ。
おじいちゃーん!天そば(緑色のたぬき)一つー!
>青野先輩
(「このメニューの読み方…この方、出来る…!」とか思いながら)
今日も今日とて、春らしいあったかくてええ天気ですねー。
そろそろ桜も綺麗に咲いとる頃でしょうか。
ついこの間まで冬やったのに、時間って経つの早いですね。
……と。少々失礼致しますー。
(店主に呼ばれて一度テーブルから離れ)
(少ししてからトレイに『かけそば』と『そば饅頭』を乗せて戻って来た)
お待たせ致しました。かけそばになりますー。
それと……こちらのそば饅頭、試作品になるんですけども、
良かったらどうぞお召し上がり下さいませー。