旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>薄野
(おお、光った)
君の接客は実に楽しげだな。
クラスだとあまりそういう姿を見ていなかったのでなかなか新鮮だぞ。
? 如月も来ているのか(横目で少し確認)
なるほど寝子高生御用達という事なのだな。
>斉田
まあ人の心は移ろいゆくものともいう。
いずれまた屋上に新しい流れがくる事もあるかもしれないな。
ああ、直に卓を囲む方が好きだな。
最近それをネット上で再現出来る環境を得たのだが……
やはり現実でもやりたいという欲を抑えられず勢いで麻雀部まで設立してしまったよ。
……だが切実な問題として部内で卓を所持していなくてな。何とか卓を確保できないか動いているところだ。
噂によると猫鳴館に使われなくなった自動卓があるらしいので、
持て余しているのなら譲ってもらえないか一度頼んでみたいと思っている。
ただ私は猫鳴館の場所を知らないからな……住人や良く出入りしている人に案内してもらえると有難いのだが。
(ろっこんで探ってもいいがそれは最後の手段だな)