旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
>如月君
ふっふ。はい。
素敵麺、運命の麺の一つ蕎麦のすすきのですー(キラーン!)
はい。鴨南蛮ですね。かしこまりまりました!
それでは少々お待ち下さいませー!すすきのーすすきのー。
(と言うと、厨房の方へ声を掛け)
おじいちゃーん!鴨南蛮ひとつー!大盛りでー!
(そしてお茶とお漬物をトレイにのせて戻って来て)
(良い店、との言葉にほんわり笑って)
わ、わ。ありがとうございますー。ふふ。
生まれた時からここにおりますけれど、私もこの町、とても大好きですー。
こうしてこの島で、町で、皆様と出会えるんは実に、実に幸せな事やとー(頷いて)
(どうやら聞こえたらしく、厨房の方から
「ありがとよー兄ちゃん!」と店主の声もが聞こえてきた)
>四野辺さん
いらっしゃいませー!
はい。かけそばですね。かしこまりました!
それでは少々お待ち下さいませー!すすきのーすすきのー。
(と言うと、厨房の方へ声を掛け)
おじいちゃーん!かけそばひとつー!
(そしてひょひょいとお茶とお漬物をトレイにのせて戻って来て)
お食事が出来上がるまで、良かったらお召し上がり下さいませー。
(テーブルにお漬物とお茶をお出ししながら、四野辺さんのお顔を拝見し、ふと)
おお。お客様、もしや寝子島高校の方です?
>光村さん
ふっふ。はい。お茶とお蕎麦、とても良く合いますよね。
私もお茶とお蕎麦が一緒ですと、とても落ちつきますー。
心の兄弟、みたいな感じなのやもー(ほんわり微笑み)
はい。お召し上がり頂きましてありがとうございますー。
(たくさんお召し上がり頂けて嬉しいなぁと思いながら)
はい。光村さん達がこうしてお食事に来て頂けたからの縁、ですね。
こういう縁はとても素敵で……かけがえのないものやと思いますー。
学校でも、蕎麦屋としてもこれからもどうぞよろしくお願いしますー(力強く)
トライアスロン!わ、わ。おめでとうございますー!
配達に出とって見に行けなかったんですけれど、お噂だけは聞いとりまして。
光村さんの雄姿をその場で見られんかったんは実に、実に惜しい事を……ッ
(後で撮影しとらんかったか役場に問い合わせてみようと思いつつ)
おお。光村さんが燃えてらっしゃいます。
こう、光村さんを見とりましたらと、私も燃えてまいりました。
光村さん、マラソン大会……頑張ろうね(力強く)