旧市街、参道商店街にある手打ち蕎麦屋『すすきの』
暖簾をくぐって中へと入ってみれば、出汁の香りか、天麩羅の香りか。
席に座って出されたお茶を飲みながらメニュー表を覗いてみると、
筆で書かれたしっかりとした文字が目に入ってきます。
・かけそば
・鴨南蛮
・天麩羅そば
・月見そば
・ざるそば
・天ざるそば
・寝子島そば定食…日替わりのそば定食
・サンマそば定食…サンマの蒲焼がのった掛けそば定食
その他にも季節ごとのメニューもあるようです。
お気軽にご注文下さいませ。
「あなたのそばに蕎麦屋すすきのーすすきのー」
孫娘の五月が接客の合い間にテーマソングとばかりにおかしな調子の歌を口ずさんでおりますが、
深い意味はありません。恐らく気分です。そして仕様です。
(薄野の姿を見て少し驚いたように目を見開いた瞬間)
『キラーン!』(うおっまぶしっ)
(そんな気がした。捨て置こう。案内されてカウンター席に着いて)
つーかなんだ…畑中ん所といい…お前ん家も麺屋だったんだな。
ああ、鴨南蛮。大盛りで頼むわ。
(軽く目を走らせ店内を再度見渡す…畑中ん家といい、ここといい。
チェーン店には無い「らしい」雰囲気ってのが実に良い…小説から飛び出したような「味」がある)
…ここも良い店だな。この町の雰囲気は、好きだ。