場所:寝子島シーサイドタウン、海浜公園
時刻:放課後
状況:「クク、今日はお弁当って気分ですね…全員集合。おやつは500円まで可です。バナナは含みません」
そんな唐突なメールと共に、急遽呼び出されるクラブの面々。
促されるままに公園に足を運ぶと、きゃははとか甲高い声が海に面した広場から聞こえてくるであろう。
そう、時は今だ春。花見の季節…
>恵御納
……そう大したもんじゃねぇがな。
適当に衣付けて揚げてるだけだ。
(微笑んだ様子に、小さく目を閉じて頷く。美味かった…と)
……良い味だった。ありがとよ。
>浮舟
(そして玉子焼き二つ目。これもまた悪くない。否、悪くないという表現は失礼か)
……。(無言、それから口角が僅かに上がる。要は、美味い)
………。
(日差しが暖かい。はじめはとんでもない集団に組み込まれたと思ってはいたが…
こういった事があるなら、それもまんざらでもないと思う。この賑やかさも、耳には触らない。
「楽しい」という感情が伝わってくる。悪くない、そう、悪くない
頬杖をつく。連中を眺める。目を閉じる……心地いいと感じた。
有体に言えば、眠くなってくる。食えば、その分)