私は美術を教えてる若林沙穂。よろしく。
そこ!
歌ってないで、自己紹介くらいはちゃんとするのよ。
ここの生徒は変わり者ばっかりだから、はあ、困ったもんだ。
ふんっ。変わり者とは言うがな、無個性かつ平々凡々たる有象無象よりは万倍良いわ!
なにせ、この我と同じ科に所属するというのだからな。
どんなに個性的であっても、我が威光の前には霞んでしまうというものよ!
(えっへん、と偉そうに胸を張って)
……ん、なんだ?まさか我を知らんのか?
良かろう!ならば、この我が直々に自己紹介をしてやろうではないか!
我が名は神那!神坂 神那だ!
この崇高なる名を、汝の心に刻み込むが好いぞ!
よいか、カンナなどと呼ぶでないぞ!カミナ、だぞ!
この大いなる神の名を間違えることは大罪に値すると覚えておくがよい!(びしっ)
ではな、諸君。
これからの高校生活を我と共に出来る喜びを噛み締めるが好いわ!!