ここは図書室だ。
北校舎(特別教室棟・3階建て)の3階に位置するため見晴らしもいい。
生徒数に見合って図書室も広く本も豊富なようだな…。長机で勉強するのもいいだろう。
図書室では静かにな。
(こちらも少し笑って)
…よく言われるよ。…だらしないからかな?
(劣等生という言葉を聞き、少し真剣な表情になる)
…劣等生ねえ。
…ただ単に特技がないから、劣等生だと決め付けるのは良くないな。…僕だって青森のド田舎から逃げてきたし、授業だって数えるくらいしか出てないよ。…料理や裁縫なんて、他にも出来る人は五万といるんだから。
…ふふ、あんまり自分に劣等感を感じちゃだめだよ。…君も僕も、まだまだ時間はあるんだから。
(穏やかに笑って、ぬいぐるみの尻尾を引っ張る)