雑談するほどじゃないけれど、ちょっと呟いてみたい時もあるよね。
ちはやふる神代もきかず竜田川からくれゐに水くくるとは。
意味は竜田川と言う相撲取りがおってのう、吉原に遊びに行った際に「千早」と言う花魁に一目惚れしてしまってのう。しかし、千早は相撲取りが嫌いで竜田川を振ったそうな。
しかし、竜田川は諦めず今度は妹分の「神代」にも言い寄ったが、神代も相撲取りが嫌いで竜田川の話を聞かなかったのじゃ。
これにより成績不信になった竜田川は相撲取りを辞めてしまい実家の豆腐屋を継ぐ事になったのじゃ。
さて、竜田川が豆腐屋を継いでから数年後、竜田川の前に女乞食があらわれてのう。「おからを分けてほしい」と言ったそうな。
喜んでおからを分けようとした竜田川であったがその女乞食はかつて自分を振った千早であってのう。
それを知った竜田川は激怒し、おからを分けない所か、千早を邪険に扱ったそうじゃ。
そうして千早は傷心のまま、近くにあった井戸に身を投げてしまったのじゃ。水をくくった訳じゃな。
...何?「とは」の意味が解らない?千早は源氏名で本名は「とは」だったのじゃよ。
(古典落語「千早振る」より)