館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ええ、ちゃんと見てたわ。
流石私の自慢の弟。
立派な子ね。大好きよ。
(求められるがまま際限なく
血の繋がった母若くは姉であるかの様に彼を甘えさせる。
その愛情はかつて遠い昔、彼と同じ年頃であった少女が
血を吐く様な思いで求めても得る事が叶わなかったもの。
心が飢えと渇きに支配され、朽ちていく様な苦しみを時が経った今も覚えている。
故に、少女は彼を拒まない。
…若くは、「拒めない」と言った方が正しいのかもしれない。)
私が帽子を被らないのは太陽の光に慣れるためよ。
私は陽の光が苦手なだけで、嫌いというわけではないからね。
帽子で顔を隠して外を歩くっていうのも
余り好みではないしね。
…灯りはここでなくとも、どこでだって灯せるのよ。
方法さえ間違えなければ、きっとね。
(暖かな未来を当然の様に語る彼の姿が
どこか自身の義妹に重なって見え
胸を締め付けられる様な感覚を覚える。
「そうであるとは限らない」と彼を否定するような考えが頭に浮かぶのは
信じた希望に裏切られることを恐れる弱さのせいか。
自身がそれ程善良な人間ではないという自覚があるせいか。
はたまたその両方か。
けれど、彼の見る未来予想図(ユメ)に
冷水を浴びせかけようなどとは到底思えず
胸の痛みを隠して微笑む。)
ん…。そう…。
確かに、そうね。
貴方は私とは違うから。
だから、うん。大丈夫ね。
(彼の手は確かに小さいが、伝えられた答えには
逆境にも折れぬ確かな力強さが宿っていた。
どこまでも真っ直ぐで優しい心を持った愛しい弟。
…そもそも、自分は何を恐れているのだろう。
世界が彼に牙を剥くというのなら
彼に傷が付くその前に
この身を犠牲にしてでも守り通せばいいというだけのお話なのに?)
…ありがとうね、本当に。
それを聞かせてくれただけで、私はもう充分よ。
上手くできるとか、できないとか。
そんなことは少しも関係ないの。
元気でいてくれるだけで、それでいいのよ。
(万感の想いを込めてそう伝え、彼によって導かれた手で
黒い髪をそっと梳いた)
誰かに何かを説明するのはまだ練習不足でね…。
複雑な事柄を分かりやすいよう伝えるのは中々難しいのだわ。
…さて、ご飯も食べたことだしそろそろ外にでましょうか。
余り長居するのもお店の迷惑になってしまうしね。