館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
…ん、なら一歩前進ね。
いい子いい子。
(癒しを求めるかの様に甘えてくる彼の頭をなで
内心、安堵で胸を撫で下ろす。
ここで彼が泣き出してしまったら
どうしていいかわからなくなってしまうところだった。)
まあ…少し寂しい世界ではあるかもしれないわ。
でも私に太陽の光は少し眩しすぎて
夜の世界にいる方が居心地がいいの。
前にも同じ様な話をした気がするけれど
夜は見たくないものを見ないでいいようにしてくれるから
落ち着いて過ごすにはその方が私にとって都合がいいのよ。
(月と星のランプが灯る夜の世界。
ぬいぐるみを胸に抱いて、月光を頼りに本を開く。
物語に没頭していれば、寂しさなんて忘れていられる。
それに疲れてしまったら、瞳を閉じて眠りの園へ。
…彼女が語る夜の世界が
「誰が訪れることもなく
彼女ただ一人だけが存在する世界」
という前提で語られているということに
はたして彼は気がつくだろうか。)
いいえ、謝る必要はないの。
貴方は間違っていないし、その願いは尊いものよ。
そう思うわ、本当に。
ただ…だから、かしらね。
私は貴方に、私と同じような思いをして欲しくはなくて。
でもね、貴方が本当に誰も傷付かず済む世界が見たいというのなら
私の言うことなんてきかなくていいのよ。
これは、私の我儘だから。
(誰が傷つく姿も、苦しむ姿も見たくはなかった。
だからそう声をあげた。
声をあげた、つもりだった。
けれどその声は、大多数の人間には届かなくて。
そうなることはわかっていた。
それでも酷く、痛かった。苦い苦い現実の味。
それと同じように大切な彼が傷つく姿を見たくはない。
それはどこまでも身勝手で、我儘な一人の少女のエゴ。)
ああ、あの人…。
あの人ったら小さな子に一体何を教えているのよ…。
まあ、いいか…。
そう、思いやり。
苦しい気持ちはできる限り小さく
楽しい気持ちは何倍にも大きくする為に必要なこと。
それができなくても生きてはいけるけど
できるに越したことはないって、私は思うわ。