館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ふふ、本当にね。
貴方の猫は何処をお散歩してるのかしら。
もしかしたら猫の方も貴方を探していて
今頃同じことを思っているかも。
…その子、貴方がこの島に来たはじめの頃は一緒にいたの?
(翡翠の目を持つ黒猫と言っても
その特徴を持つ猫はこの島に何匹もいるだろう。
そもそも前提としてその猫は、この島の中にいるのだろうか。
可愛らしく小首を傾げ此方の様子を伺う彼に
「大丈夫、何でもない」と、再び強がりの言葉を並べる。
私はまだ大丈夫。それが例え嘘だとしても
こうして強がっていられる内は。)
そう、不思議の国のアリス。
外国のお伽話よ。
うさぎを追いかける内に
不思議な世界に迷い込んでしまう女の子のお話。
小瓶に入った飲み物を飲んで小さくなったり
お菓子を食べて大きくなったりするの。
貴方が知っていそうなお話で
背丈がかわる内容というと、一寸法師とかその辺りかしら。
(童話の代表作とも言えるほど有名な作品であるが
彼の知識にはないらしい。
簡単な説明と共に日本のお伽話を並べ
楽しげに触れてくる彼の頭を撫でる。)
貴方が痛い思いをするのは嫌だけど
私が痛いだけならまあいいかな、と。
貴方もちゃんと此処にいるわね。
(ふと、彼が席に戻ってきた際に語った内容を思い出す。
彼の瞳から溢れ落ちたという何かは
まだそこに残っているのだろうか)