館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
それはいい思い出ね。
私も一度だけおんぶして貰った事があるけれど
その時は心地いいだとか感じる余裕がなくて。
この歳になると誰かにおんぶしてもらう機会だなんて中々無いし
そう思うとちょっと勿体なかったわ。
(当時の記憶を振り返って苦笑する。
胸の奥が甘く痛むのは、気のせいでは無いだろう。
何ヶ月も前の話ではあるが、未だ後悔と自責の念が濃く
「今となってはいい思い出だ」と口にするのはまだ難しい。)
…………。
………………。
(口を噤み、何事か考え込む彼の様子に
何も言わずただ静かに言葉を待って。
潰れてしまわないかと問われれば呆気にとられ
キョトンとした表情を浮かべる)
………っ、ふふふっ。
(しかしそれも束の間、口元に手を当て
気まぐれに吹くそよ風の様に、少女は笑った)
何を悩んでいるのかと思えばそんなこと。
大丈夫、貴方を背負ったぐらいで潰れたりはしないわ。
一つ年下の妹を背負うことだってあるし心配無用よ?
私はこれでも、其れなりに力持ちなんですからね。