館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ん、じゃあ緑茶もお願いします。
ええ、はい。それで大丈夫です。
(暖かい緑茶を追加で注文し、「以上で宜しいですか?」と問う店員に頷いた。
離れていく店員に軽く頭を下げ。)
私には見えないけれど、沢山住んでいるって言っていたものね。
あの人…くろも何か隠していたりするのかしら。
(…確かに存在しているのに気がついて貰えず
無いものとして扱われる。
それは、どれだけ寂しいことだろう。
そうでなくとも、他人と同じ世界を
心を共有することが出来ない孤独の痛みは
それはもう嫌という程知っている。
『こえもかげもうしなうまえに』
館を出る前、くろと名乗った彼女が指し示した言葉を
一人、脳裏に思い浮かべた。)