館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
(彼が席を立ってから幾らかの時間が過ぎ、聞こえてくる足音。
普段マイペースな彼にしては珍しく感じる急ぎ足。)
お帰りなさ…。
(お帰りなさい、と声を掛けようとするも
彼の目の端に滲む涙に気がつき、一瞬息を詰まらせた。
…弟が。小さな子供が。泣いている。
頭の奥が僅かに痛みを訴え出すが、それには見て見ぬ振りをする。
過ぎ去った過去の痛みに気を回すほど、今の自分は暇ではない。)
お帰りなさい。どうしたの?
一人になったのが怖かった?
(努めて穏やかに微笑み、語りかけ
取り出したハンカチで彼の涙を拭おうと)