館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
そうねー…。
植物もきっと人間と同じで、色々と苦労しているのだわ。
(彼の煌めいた視線を受けて、僅かに目を伏せる。
別段不快ではないし、嬉しくはあるのだが
好意を向けられることには未だ慣れない。
つられるように窓の外で咲く桜へ視線をやる。
人畜無害である事を主張する様に、淡く儚く咲いた桃色の花。
桜はあれでいて、他の植物の芽吹きを阻害する成分を
葉から放出しているというが…。)
はい、行ってらっしゃい。
ついでにトイレも済ませておいで。
(席を立つ彼を見送り
入れ違いにやってきた店員が置いていった冷水で喉を潤し
少々熱い温度のおしぼりで手を浄める。
彼と会話していた「何か」の声が聞こえないかと
よくよく耳を澄ましてみるも
それらしき声を聞くことは叶わなかった。
…少々寂しい。
廃墟や廃屋といったうら寂しげな場所であるなら
姿無きものの声が耳に届くこともあるのだが
どうも勝手が違うらしい。)