館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
志を 果たして…♪
いつの日にか 帰らん…♪
(回された腕に力が篭るのを感じ
支える腕に少し力を込める。
彼が今まで何を見てどう生きてきたのか。
先程義姉と何があったのかも、自分は何も知らない。
義姉のように感受性に優れているわけでもなく
想像することも然程得意ではなく。
不安がり庇護を求めるような気配を
なんとなしにぼんやりと察したが故の行動。
暖かな懐かしさを感じさせる歌をゆっくりと歌う。
自身の故郷は、はて。何処だったか。
今遠い幼い頃、父と母と暮らした家。
自らの生まれ故郷。
そこへ帰ったとして、愛した父も母も既に亡い。
それを少しばかり哀しく、寂しいとは思えど
孤独を感じてはいなかった。
亡き父と母は、姿は見えず、声は聞こえずとも
自分と義姉とを天から見守っているに違いないのだから。)