館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
…っ
(ふらつく足取りで来た道を引き返しつつ、
後ろから聞こえる会話に声を上げそうになる
「自分は良いから、家族の側に居てあげてほしい」
しかし、その気持ちが正しいのかすら、既に判断が付かなくなってしまっており、
声にならない掠れた音が喉から漏れただけで)
………うん、分かったのぜ。
(その後に声を掛け手を差し伸べて来た少女の顔を見る。
差し伸べられた手に自分の手を伸ばし掛けるも、途中でピクリと震えて手を引っ込め
「手、濡れてるから今は我慢なのぜー」と強張る顔を必死に動かしてぎこちない笑顔を浮かべ
一度肩越しに姉と慕う少女の方を見ては、再び身体を引き摺る様に道を歩き始める。
迷いとはまた違う濁った光を灯した目は何処か遠くを見ていて
今は、ただ小さな自分だけの世界に帰らなくてはいけないと、そう感じていた。)