館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
……………?
(意識の外、少年の声で「行ってくる」と聞こえた気がした。
行ってくる。一体、どこへ。
続く鈍痛の中瞼を持ち上げ、緩慢な動作で顔を上げれば
ぼやけた視界に一人海辺へと向かう小さな後ろ姿が映る。
何をしようというのだろう。
…何処へ行って、何をしてもいい。
ただ、彼が成そうとしていることが
彼自身を危険に晒す事柄であるならば止めなければ。
それが不可能であるならば、せめて。
その想いが彼を想うが故の感情なのか
責任感の重圧から生み出されるものなのか、今はわからない。
思うだけ、見送りの言葉をかけることもできず
座り込んだまま、せめて見失ってしまうことは無いようにと
視線だけで彼の動向を追う。)