館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
…………………。
(身体を抱く力を強め、身を縮こめてはただ耐える。
鈍く痛む頭、いやに早い鼓動。
息をすることさえも今はただ苦しく、目を瞑れば端に涙が滲む。
けれど、この感覚には慣れている。
こうして内に閉じこもり、耐え続けていれば
また笑うことができる様になることは
これまでの経験から知っている。
……恐怖を、自分を押し殺すことにも、同じ様に慣れている。
これまで何年もの間、ずっとずっと
そうして生きてきたのだから。)
………………。
(彼が何かを言っている。
それに耳を傾ける余裕も今はなく。
身体にかかる軽い重みを煩わしいとすら感じてしまう。
そっとしておいて欲しいと。
何もしないで欲しいと言ったのに。
その重みを振り払うことは簡単ではあるが
今はその体力すらも惜しかった。
…願わくば、これ以上はもう本当になにもしないで。
今の私は、誰かの優しさを受け入れる余裕すらも
持ち合わせてはいないのだから。)