館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
あ、それは……。………。
(少年が取り出した小太刀。
それを見ればぞわりと肌が栗立った。
「忘れてしまいたい」と望むほどの
苦く痛い過去の記憶の蓋が開く感覚。
滲む冷や汗が掌を濡らす。
…ああ、嫌だ。嫌だ。嫌だ。
今、それを思い出すのは。)
…無銘。今その道具は必要ないわ。
早くそれをしまって頂戴。
(少年から、小太刀から目を逸らし、少し震えた声で、そう。)