館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
あら、あのお屋敷に沢山本が?
(それは素敵ね、と微笑みかけ)
私は、そうね…。
沢山、山程読みたいわ。
そうすれば今迄知らなかったコト、見たことがないモノを
知って、見ることが出来るようになるから。
私の空虚を埋められるから。
ええ、人の想いは堅いのよ。酷く脆くて堅いもの。
大人になると、硬くなる。いい意味でも、悪い意味でも。
「自分は悪いものかもしれない」
「間違っているのかもしれない」
そんな風に考えるのって、気持ちよくないしね。
事情というものはきっと誰にでもあるのだわ。
私にもあるし、貴方にもある。
其れがどういったものなのかは、人によって様々だけど。
教えてあげられたら良いけれど、残念なことに
先ず相手に知りたいと思って貰えなければ
何も伝わらないことが殆どね。
(小さな手で袖を引かれれば、静かに穏やかに目を細め)
…ありがとう。私の可愛い、愛しい子。
だけど、貴方に私の荷を背負わせたり
枕にしたりなんてことは、少し気がひけるわね。
それで貴方が潰れてしまったら、私は本当に困るもの。
大丈夫よ、私は。大丈夫。大丈夫だから、心配しないで。
(彼の優しさをやんわりと拒絶し、微笑む。
…大人になれば堅くなる。
少女自身の口でそう言ったように、少女の想いもまた頑なで
いつの間にか身についた強がりの癖を脱ぐことが出来ない。
誰かに上手く甘える術など、とうの昔に忘れてしまった。
そもそもの話、自分はそんな術を識っていたことがあっただろうか…)
…私のいる泉にも?
(彼の言葉に目を丸くし、聞き返す。
「あの泉には妖精がいる」
そのような話をしているのは少女自身ではあるが
其れは少女の創作話に過ぎず
「いて欲しい」と願いはすれど
「実在している」とは思いもよらず…)
そう…彼処には、ちゃんといるのね。
(安堵の滲む声で呟いて、小さく息を吐いた。)
私は結構好きよ?
聞くよりも、実際に飲んでみたほうが早いわね。
(そう言って自身の財布から数枚の硬貨を取り出し)
はい。先ずは此処にお金を入れてごらん?
(彼の手にその硬貨を乗せ、料金投入口を指差してみせる)