館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ええ。
自分と正反対の考えをもつ人もいるし
楽しいことばかり、とは言えないけれど。
別の人に話を聞けば「優しい姉さん」とは違う私の話も
聞くことが出来るかもしれない。
その時何を想って何をするかは、貴方が自由に決めるといいわ。
(人には様々な顔がある。
今現在この幼い少年の目に少女が
「善い存在」として映っているのは
少女が「彼の前ではそう在ろう」と努めているからに過ぎず
この少女はその人形めいた美しい容姿とは裏腹に
罪の無い命を奪い、手を血で濡らした過去を持つ罪人でもあるのだ。
それを知った際、自分を軽蔑するか否かも
変わらず傍に留まるか、遠く離れるかも
全ては彼の自由だと、微笑のまま、静かに告げて)
痛みが懐かしいか…。
少しわかるわ。
私もそう思うこと、偶にあるもの。
全て忘れているつもりでも、心の方が覚えているのでしょう。
付喪の声を聴ける人は…。
まあ、余りいないということは確かでしょうね。
霊感というものに近いのかしら。
そういった個性を持っている人はちょっと珍しいの。
…大丈夫よ、無銘。
例え今は思い出せなくとも、心が覚えているのであれば
ゆっくり生きていくうち、貴方の過去に関係する事柄に触れた時には
心の方が「これ」と教えてくれるでしょう。
だから、そんな不安そうな顔はしないのよ。
(痛み、嘆き、罵声、嘲笑…。
脳裏に焼きつくほどに経験したそれらのことを
忘れ去ることなど到底出来はしない。
忘れたと、そう思ってはいても
それは記憶の海の深くに沈んで見え難くなっているだけだ。
一度知ったことを完全に知らなかった事にできるほど
人間は器用にはできていない。
……それがどんなに忘れ去りたい事柄であっても
忘れ去ることなど、出来はしない。)
館には沢山の付喪達がいるって言ってたものね。
隠れんぼはできないけれど、いつでも一人にならずに済むし
いつでも見つけてもらえるわね。
(驚く様子に自然と笑みをこぼしては
自身の傍から離れ、波と戯れる姿を静かに見守り)
ん、そうねぇ…。
キラキラしたものの中には綺麗なものも沢山あるけど
そうでないものも確かにあるわ。
胸の中がザラついて、苦い味がするものが。
水は平気?怖くない?