館の扉を開き、目と足とを外界へ向ける。
穏やかな風吹く春の午後。
退屈と眠気を持て余した一人と一人の気ままな散歩。
*花風冴来(RKM002612)
大和無銘(RKM003437)
両名のお散歩RPトピックです。
何か御座いましたらキャラクターメール等でご連絡下さいませ。
ん、これは…。
(洗面台を覗けばそこには小さな石が転がっていた。
鈍い輝きを宿しているあたり、少々特殊な石である様に思えるが…。
手にとってまじまじと観察しているう
意識の外から男性の驚愕の声が聞こえハッと我にかえる。
途端、先程まで好奇心に押され引っ込んでいた羞恥心が
今頃になって顔を出しみるみるうちに頬を紅く染め上げた)
ご、ごめんなさいっ…!
(悲鳴の様な謝罪と同時に脱兎の勢いでその場から逃げ出し
そのままの速度で本来利用すべき箇所へと飛び込む。
穴があったら入りたいといった衝動のままに
目に付いた個室へ走り込んで鍵をかけた)
はぁー…。
我ながら私ったら、どうしてこう…。
(閉じた扉に背を預け、深い溜息と独り言。
冷静になってみれば自ら行かずとも店員に頼むという手もあったのだが
今となっては後の祭りである。
本音を言えばこのまま小一時間程一人きりの世界(女子トイレの個室)へ篭り
気が済むまで自己嫌悪に浸っていたいところではあるが
幼い弟を長時間待たせるわけにもいかない。
手の中に握りこんだままの小石を洋服のポケットにしまい込み、扉を解錠。
彼の元へと戻るべく、化粧室の外へ。)