(おもむろにスケッチブックに文字を書き出す)
『あ、こ、こんにちは。ここは学校の屋上みたいですね…教室は凄く賑やかですし、ここなら少し落ち着けるかなと思いまして…。
まだ昼休みですし、街の景色を眺めながらゆっくり時間を過ごしながら交流出来たらいいなって思ってます。』
こ、こんにちは…じゃ…(若干引きながらも挨拶をする)
即興劇か…(と、ここで顎に手を当てた後に急に)
はぐぅッ!!…そ、その言葉を言うでない…言うで…あぐうぐぐ…(オリーブの言葉を聞き、何故か即興劇に混ざって頭を抱えながらその場に蹲る)
(少しの静寂の後、ゆっくりと立ち上がり、目をかっぴらいて歪んだ笑顔を浮かべながら首を僅かに傾けながら)
『あーらら、言っちゃった。私しーらないっと』(得意の声真似で自身の声質まで変えながら迫真の演技で言葉を繋ぎだす)
『この世にはね。知っても良い事と知らない事があるの。それは誰にだって解っている』
『知っちゃった?私の中にあるもう一人の私』
『そうね。名前を言うならば「狐狩り(フォックスハウンド)」。私の中に抑圧されている願望の塊』
『滑稽な世界よね。本当に。人間ってね。目の前にある物しか視野に入らないんだから』
『その視野の範囲内でしか物事を測る事しか出来ない。誰だってそう。私だってそう』
『だから、こんな世界は壊してしまった方が良い。そうは思わない?』
『退屈な世界よりも破壊と混沌に満ちた世界。そちらの方が、皆が生き生きするに決まっている』
『そう、皆求めているの。自らの破壊願望。それを隠し隠し生きている』
『けれどもそれって結局は、詰まらない人生って事でしょ?それだったら自由に生きた方が良い』
『破壊と混沌。それこそが人間が持っている根本的な…あぁ、駄目!!来ないで!!クルナ…クルナァ!!』
(また頭を抱えて蹲って、またゆっくりと立ち上がって)
…わらわ、何かしておったかえ?(キョトンとして首を傾げながら)
(※全て演技です。あしからず)