場所:Mahlzeitの一角
時刻:Mahlzeit定休日の夕暮れ時
状況:例の放火グループを叩きのめしてから数日後、事件も落ち着いて一息ついたといった所。
目的と手段が一致しただけの事だが…まぁ、一応礼は受け取っておく。
(フムと紙袋へ視線)
ロールケーキね…ここんちのオーナーに渡すか。切り分けてもらおう。
俺らが集まった理由…つってもな…俺もなし崩しでリーダーやってっから大した事は言えねぇが…
そうだな…まずひとつ、俺の上司が…つっても同学年だが…「もれいびのスカウト」をしろ。と言った。
でもってそれっぽいチラシみてぇなのをばら撒いたらいつの間にか集まった…いきさつはこんなとこだ。
妙な力を持っちまった分、妙な事件に巻き込まれたりする羽目んなっちまったしな…
テメェの身はテメェらで守る。その為の組織だ…というのは俺の考えだが。
そう大それた目的があるわけでもねぇんだ。言うなら「集まるべくして集まった」そんだけだ。
(かいつまんでいきさつを話した後、コーヒーを啜り、一呼吸)
「そこにある知らない世界」…つってもそう大したもんじゃあねぇぞ。
面倒事に首突っ込んだり、この前みてぇに気に入らねぇ奴らをブチのめしたり…そんなもんだ。
そんなもんを、集まるべくして集まった連中と一緒になってやる。
それ以外は食って遊んでバカやって騒いで…たまにくる上司からの「指令」をこなしたり…
「正義の味方」とか「英雄」とかそういうのに憧れてんならやめとけ。俺らはそんなんじゃねぇしよ。
そうじゃねぇなら、まぁ…「此処」に入れば良い。
もれいびともれいびは引かれ合う。そんな運命とやらに興じてみるのも悪くない。
……で、長ったらしく語るのも飽きたところで入るって事で構わねぇな?