場所:星ヶ丘のどこかにある本拠地
時刻:放課後(1話と同じ日とは限らない)
状況:店が定休日なのか、美食クラブ員以外に人の気配はない。
コンクリ打ちの壁に高級感のあるソファ、テーブルやカウンターが配置されている。
クラブ活動中の食材、飲み物はセルフサービス。台所も片付けをきちんとするなら自由にして良いらしい。
………。
(また、増えた。なんなのだ、此処は。皆何に魅せられ惹きつけられる…?)
(岩国は…物体の限定条件での瞬間移動。高尾は…鷲の召喚…)
…メルヘンだかファンタジーだか知らねぇが…どうにも夢じゃねぇらしいな…。
要は、超常現象を使えるようになったって事か……
(フムン…概ね把握した。頭では。心の中では、未だ信じられないといった思いが渦巻いている…
…それは一旦置いておく…ならば、俺のはなんだ…先ほどから額の傷痕が疼く。
右手、人差し指と中指でそっとなぞった。その直後)
…ッ……!?
(右腕が、突き抜けるような青空の色をした光を宿している。なんだ、これは…
それと同時に、心が昂ぶる、そんな感覚を自覚した。数秒後、その感覚は光と共に消えた)
…なんだか分からねぇが、少々物騒な感じだ。
(多分…否、断定できる。これは「破壊する力」を秘めている)