黒い絵の具で塗りつぶしたかのような空には、数え切れないほどの星々がきらめいている。
そこにぽっかりと浮かぶ月は、静かに揺れる暗い海を、優しく照らす――そんな、とある夜の砂浜。
※雑談トピックです。ご自由にお話しください。
※時間帯は夜~夜明けあたりまで?
なんだよ、坊ちゃんは坊ちゃんだろ?ならお前さん、一体何て呼びゃあいい。坊やか。そうか。
海嫌いってのにお前さん、波際まで来て大丈夫なのかよ。
溺れても助けられねェぜ、俺ァ。だからもう二三歩前行け、ほれほれ。
へェ、星ヶ丘に。俺ァ生まれも育ちもこの島でしてね。
外国暮らしか……、それは稀有な経歴で。帰りてェとは思ったことなんて、あるもんですかい?
貴方も随分お若い気性に見えますが。俺ァもう50過ぎでして。
出会えば必ず別れるもんでさァ。きっと貴方もそうでしょう?
俺もコイツを見送って随分経ちます。
(左手の薬指に鈍く光る指輪を、微笑みを浮かべながら眺める)