場所:シーサイドタウンのとあるレストランの個室
時刻:夕刻
状況:【帝王】岩国ソワカが島のそこらに、なんとなく目に付くところにバラ撒いた
『もれいびともれいびは引かれ合う。この言葉にピンと来た方はシーサイドタウンのとあるレストランを訪れなさい』
というメッセージが添えられたカード。カードを拾った貴方はそのレストランを訪ねる事となります。
ウェイターにカードを見せるや、個室に案内される…そこで待っていたのは…
(ナポリタンもぐもぐ)
美食クラブについてな…俺も最初は只のメシ食う会だと思って帝王について行ったんだが…まぁお察しだ。
もれいびによる寝子高征服とかいうマジだか冗談だか…クソ面倒な目的があった。
で、まぁ…発足してそっから先は割とやりたい放題だった。
新入生歓迎会で大々的に征服宣言するわ新勢力の自称悪のもれいび集団を全力で潰しにかかるわ…
挙句、食堂ジャックして一般人巻き込んで会食開くわ…だがまぁ…そうだな…楽しかった。
(ここ四ヶ月やらかした思い出をぽつりぽつりと語って小さく笑った)
次に【ろっこん】についてだ。詳しく話すと長くなるから大筋だけな。
こいつは落神伝説っていうこの島に伝わる伝承が関わってるんだが…伝説については今は端折る。
で…だ。こいつは冗談じゃなく…寝子高に一人【神様】がいる。比喩でも誇張でもないマジもんのだ。
その神様とやらが地上に落ちてきた時に、テメェの神としての力、【神魂】をバラ撒いちまった。
範囲は…世界中だそうだ……その神魂は無差別に人に宿り、人の魂と混ざり合った。
そして、神魂を宿した人に発現したのが【ろっこん】と呼ばれる異能だ。
【ろっこん】を使える人は【もれいび】と呼ばれるらしい。タイプはそれぞれだ。
単純に身体能力を上げるものもあれば、事象そのものに作用するものもある。
もれいびの数だけろっこんの種類がある、と言っていい。
……こんな所か。
つーかオイ…(計算する気が無い人や明らかオーバーしてそうな人を見ながら)
テメェらマジで2000円以内に納めてんだろうな……特に屋敷野、七緒先輩…
それとそこの赤髪女(夜乃)…特にお前だお前…明らかオーバーしてんだろそれ。どんな計算だ。