【黒いピアノが置かれた音楽室】
【壁にかけられた音楽家の肖像画は夜になると動き出すとか出さないとか・・・】
【ヴァイオリンをそっと撫でながら歌でも歌うように口ずさむ】
…可哀想なヴァイオリン 弾かれないバイオリン ヴァイオリン バイオリン
音を創りたいのに 音を作れないヴァイオリン さて 何で
何でヴァイオリンは音を創れないの ねぇ 何で
音が無いヴァイオリンは要らないの 使えない物は要らないの
だから要らないの ヴァイオリンも【 】も
【静かに音楽室の扉を開け、何かを探すようにあたりを見回し何かに気づき止まる】
…此処に確か………あ、
【見つけた物はヴァイオリン】
やはりあったな。…